暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0760話
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宙空間にその身体を爆散させていく。
 ……フォールドクォーツを確保する為にも、出来れば死体の損傷は少ない方がいいんだけどな。
 確かにMDE弾頭でバジュラに対する効果的な攻撃手段は手に入れた。だが、そのMDE弾頭を作り出すのにもある程度のフォールドクォーツが必要なのも事実なのだ。粉末である以上は1発作るのには極小規模でいいとは言っても、敵を倒してその敵を倒す武器を……より正確にはその材料を手に入れるというのは、こっちにしてみればあまり嬉しい事では無い。
 とは言っても、まさかバジュラの養殖なんかしようものなら色々と危険なのは事実だしな。

「まぁ、今はそんな悠長な事を考えていられる状況じゃ無いか。少しでも多くのフォールドクォーツを、そして何よりもこの場からバジュラを1匹も逃す事無く殲滅しなきゃいけないし。……って、おいおいおいおい」

 映像モニタの先でVF-171EXが1機、重兵隊バジュラの放った重量子ビームによって貫かれ、爆散するのを見ながら思わず溜息。
 確かにこっちの攻撃で向こうに対するダメージを与えられる武器は手に入れたが……

「パイロットの技術はまだ向上の余地ありってな。……スカル2、狙撃に関してはこっちのフォローよりも新統合軍の方を見てやれ」
『了解した』

 俺の通信にそう返事をしてくるミハエルの返事を聞きながら、機体をガウォークへと変形させて足のスラスターで強引に速度を殺し、こっちの背後から迫ってきていた機動兵隊バジュラがYF-29を追い越していくのを見ながら連装MDEビーム砲でその身体を貫く。
 同時に、マイクロミサイルポッドからMDE弾頭のミサイルを発射し、俺がたったいま撃破した機動兵隊バジュラの後を追うようにして移動してきていた重兵隊バジュラに着弾。そのまま極小の疑似ブラックホールによって破壊されていく身体を眺める。
 戦場全体を見る限りでは、既に戦況は決していると言ってもいい。これまでの防御力が通じなくなり、1発でも当たれば即死決定のバジュラ。
 それを眺めつつ、逃げ回っているバジュラの姿が少なくないことに気が付く。
 同時に、ルカの方でもそれに気が付いたのだろう。焦ったような声が通信で送られて来る。

『アクセル君! バジュラが!』
「分かっている! 全機、逃げ出そうとしているバジュラを最優先で殲滅しろ! この戦場から1匹も逃がすな!」
『了解!』

 その言葉と共に、この戦闘宙域から逃げ出そうとしているバジュラ目掛けてより一層激しい攻撃が開始される。
 バジュラにしても、フォールド通信を妨害されている事に気が付いたのだろう。あるいは、本能で悟ったか。とにかくこの戦闘宙域から逃げ出そうとしているバジュラの背目掛けて重量子ビーム、MDEビーム、MDE弾頭が次々に突き刺さっては爆散して
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