第十三話 エックスSIDE6
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球に大きな被害を与えるきっかけを作ってしまいました。」
スペースコロニー・ユーラシア落下事件…。
エックス「…………」
ルインから聞かされるかつての過ちにエックスの表情が暗くなる。
ルイン「だけど、エックスはカウンターハンター事件でシグマに利用されていたゼロを助けました。ドップラー博士の反乱では、エックスは数多くの敵を救い、ドップラー博士の名誉を守りました。レプリフォース大戦でもエックスはディザイアの心を助けて、終わった後はレプリフォースの誇りを守りました。コロニー事件ではコロニーを破壊して、地球への被害を最小限まで抑えました。ナイトメアウィルス事件でも、ヤンマーク達を助けて、ゲイトもエイリアも助けてくれました。そしてレッドアラートから逃げ出したアクセルを受け入れました。そして自我を失う恐怖に怯えていたデボニオンを救ってあげました。ほら、エックスはこんなにいいことをしたんだよ?」
エックス「ルイン…」
ルイン「エックスのしてきたことを全て否定しちゃ駄目だよ……。私もエックスに…あなたに救われたんだよ?あなたがいなかったら私、どうなっていたか分からないんだよ。」
エックスは胸の中で何かが溶けていくような感じがした。
ルイン「あなたはどんな時も諦めなかった。諦めなかったから地球は、人類は、レプリロイドはまだ存在している。あなたの今までやってきたことは全て心の強さとなって、エックスの中に積み重ねられていくんだよ?苦しかったことも、辛かったことも、そして…嬉しかったこともエックスの糧になるの。」
ルインは優しくエックスの背中に腕を回し、抱き締めた。
ルイン「何も消えない。私はここにいるよ。私はもうあなたの側から消えない、いなくならない。絶対に」
エックスの胸に顔を埋めていたルインは顔を上げて、優しく微笑んだ。
まるで春の暖かい日差しのような笑顔だった。
ルイン「エックスは少しずつ前に進んでる。今は少し前に足を踏み出すのが怖くて立ち止まっているのかもしれないけど、少しずつ確実に進んでる。自分を信じてエックス」
エックス「自分を信じる…」
エックスは壊れた腕に視線を遣る。
ルインもエックスから少し離れ、腕を掌で包み込んだ。
ルイン「まだまだやれることは一杯あるよ。いつか振り返った時に今よりも“よかった”って思えることが沢山あるように…頑張ろう?一緒に…」
エックス「ルイン…」
ルイン「エックス…今は泣いてもいいよ。私が受け止めてあげる。エックスの辛い気持ちを全部」
エックス「でも…」
ルイン「いいの、辛い気持ちを全部吐き出しちゃおう。」
ルインがエックスを再び抱きしめるとエックスの瞳から涙が流れ始めた。
エックス「……っ、止まらない…っ…もう
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