暁 〜小説投稿サイト〜
Angel Beats! the after story
それぞれのクリスマスゆりっぺ×野田の場合
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ぇぇぇ!!!俺と付き合ってくれぇぇぇ!!!!」

相変わらずうるさいわね。でも、こういうところを私は………。

「はい!お願いします!」






「そうそう、野田くん。さっきはOKしたけど、ちゃんと付き合うには私と同じ大学に入りなさいよ。そうしなきゃ付き合わないから。ということで、野田くんが私と同じ大学に入るまでは友達以上恋人未満の関係よ。OK?」

「分かった!全力で勉強してやる!」

「その意気よ。がんばってちょうだい」

死後の世界じゃ想像がつかなかったけど、失って始めてそのものの大切さを知るのね。それを教えてくれた機会をくれた音無くんには感謝しなきゃ。

「見て野田くん。雪よ!」

白銀に輝く結晶が次々と降り注いでくる。本当今日は過去最高のクリスマスね。

「綺麗だな。でも、ゆりっぺの方が断然綺麗だ」

「…………。そういうのはいいから」

決まった、という顔をしていた野田くんはたちまち凹んでいた。

はぁ〜。しょうがないわね。

「野田くん。手、繋ぎましょ」

「お、おおおお!!!」

歓喜の声をあげている野田くんは目から涙を溢れ出していた。大袈裟なやつ。
手を握り合い、お互いの家に向かう。

『お姉ちゃん。よかったね』

『お姉ちゃん。幸せにね』

『お姉ちゃん。僕たちの分も幸せになってね』



『『『お姉ちゃん!本当にありがとう!』』』


暗い夜道の中、そんな懐かしい声が聞こえた。

それはクリスマスの夜の奇跡かしら。たまには神様も良いことするわね。

(お姉ちゃん、きっとこの人と幸せになるわ)

私の強い思いは雪のように心の中に溶けていった。

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