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Angel Beats! the after story
それぞれのクリスマスゆりっぺ×野田の場合
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ぇぇぇ!!!俺と付き合ってくれぇぇぇ!!!!」
相変わらずうるさいわね。でも、こういうところを私は………。
「はい!お願いします!」
*
「そうそう、野田くん。さっきはOKしたけど、ちゃんと付き合うには私と同じ大学に入りなさいよ。そうしなきゃ付き合わないから。ということで、野田くんが私と同じ大学に入るまでは友達以上恋人未満の関係よ。OK?」
「分かった!全力で勉強してやる!」
「その意気よ。がんばってちょうだい」
死後の世界じゃ想像がつかなかったけど、失って始めてそのものの大切さを知るのね。それを教えてくれた機会をくれた音無くんには感謝しなきゃ。
「見て野田くん。雪よ!」
白銀に輝く結晶が次々と降り注いでくる。本当今日は過去最高のクリスマスね。
「綺麗だな。でも、ゆりっぺの方が断然綺麗だ」
「…………。そういうのはいいから」
決まった、という顔をしていた野田くんはたちまち凹んでいた。
はぁ〜。しょうがないわね。
「野田くん。手、繋ぎましょ」
「お、おおおお!!!」
歓喜の声をあげている野田くんは目から涙を溢れ出していた。大袈裟なやつ。
手を握り合い、お互いの家に向かう。
『お姉ちゃん。よかったね』
『お姉ちゃん。幸せにね』
『お姉ちゃん。僕たちの分も幸せになってね』
『『『お姉ちゃん!本当にありがとう!』』』
暗い夜道の中、そんな懐かしい声が聞こえた。
それはクリスマスの夜の奇跡かしら。たまには神様も良いことするわね。
(お姉ちゃん、きっとこの人と幸せになるわ)
私の強い思いは雪のように心の中に溶けていった。
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