暁 〜小説投稿サイト〜
Angel Beats! the after story
それぞれのクリスマスゆりっぺ×野田の場合
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
あっ!ゆりお姉ちゃんだ!」

私に気づいたらしく、野田くんの所にいた子供の数人がこっちに来た。

「みんなに聞きたいんだけど、どうしてあそこのお兄さん大人気なの?」

数人の子供達が頭を捻りながらも答えが出たらしい。

「「「バカだから!!!」」」

「うん!素直でよろしい」

こういう嘘をつかない所が子供の良い所よね。
まぁ、結論からいうと野田くんの精神年齢は保育園児並ってことかしら。道理で大人気な訳ね。

「ゆ、ゆりっぺ、た、助けてくれ」
今にも潰れそうな野田くんを助けるべく、野田くんにくっついてる子を一人一人離していく。

ボロボロになっても怒らないのは子供が好きなのかしら。一応、救出し終わって。

「助かったゆりっぺ。危うく潰されるところだったぞ」

「よかったじゃない大人気で」

先生たちの準備が終わるまで2人で子供達の相手をする。

普段は1人で相手をしていた分、今は野田くんもいるから相当楽になってる。近くで見ると野田くんはすごく幸せそうな笑顔を子供達に見せながら遊び相手をしている。良いお父さんになるなぁ〜。って!あれよ、別に私の夫とか、そ、そういうこと考えてる訳じゃないから!

「ゆりお姉ちゃん顔真っ赤」

う〜。どうやら子供にも分かるぐらい顔が赤くなってるなんて……。

「おいゆりっぺ!顔が赤いぞ!風邪か!風邪なのか!」
今、あんたが近づくと……。もっと、赤くなるじゃない!もうバカ!

「ゆりちゃん、野田くん、準備できたから子供達を教室に……ってお邪魔だったかしら」

野田くんが私の肩に手を置いている。他から見ればキスをする寸前みたいな状況に……。

「違うんです!違うんです!そうじゃないんです!誤解です!」

「俺は誤解でも構わん!」

「うっさい!バカ!」

あ〜なんでこうなるの〜〜〜!!!





クリスマス会は大したハプニングも無く順調に進み、苦労した甲斐あって、みんな楽しんでくれた。

子供達を親御さんに返した後。後片付けをする私と野田くん。

「ゆりっぺはこういう手伝いを何回もやってるのか?」

「そうね。数年前からずっとこの保育園を手伝ってるわ」

そうか、と野田くんは呟いた後。
「決めたぞ。ゆりっぺ。俺も手伝う!」

「何いってるのよ。あんた!?勉強の方があるでしょ」

「心配するな。みんなのおかげで成績は右肩上がりだ。それに、借りは作らない主義だ!」

ほんと、こういうところだけは男気出すわよね。

「どうせあんたのことだから。やるなって言ってもやるんでしょ。なら、勉強を疎かにしないなら許可してあげる」

「約束する。ゆりっぺ」

ちょうどよく、先生が教室に入ってきて帰っていいと
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ