11話:不幸が移ったのか…
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「美琴ちゃん、なんだか高そうなコーヒーゼリーが出てきたのだがいるかい?」
「結構です」
不幸だ。
あいつの言葉を借りるわけではないが、思わずにはいられない。なんでこんな変態に捕まったのだろう。
回想@
参加者名簿を見ながら歩いていたらいきなり罠にかかってしまい、木に吊るされた。
回想A
何とかしようと前髪から電撃を出すなりなんなりしていたところに犯人と思しき針金細工のような男が出てきて私を見るなりいきなり「スパッツどころか短パンだと…!?」と唖然とした表情で叫んだ。
回想B
男の名前が零崎双識だと知り、自分の名前が御坂美琴だと名乗って去ろうとしたら情報交換が必要だと言い張られて引き留められた。
「もう出せる情報は無いですよ」
と言っても自身の能力については話していないが。
「いいや、私はまだ重要なことを聞けていない」
「……なんでしょうか?」
おそらくロクなことじゃない、と美琴は本能的にわかった。
「君のスリーサイズさ」
……。
本当に録な事ではなかった。
「それでは私はこれで」
「いやいや待ってくれ!」
大の大人が、それも零崎一賊の三天王の一角の。二十人目の地獄とか自殺志願(マインドレンデル)とか呼ばれて恐れられている男が。
必死になって女子中学生にスリーサイズを聞いていた。
「なんで去ろうとするんだ!」
「殺し合いに巻き込まれてるのにも関わらず女子中学生を罠にかけてスカートの中身を見てあからさまに嫌がってるのに無理矢理引き留めてスリーサイズを聞こうとしている変な体格のおっさんなんか信用できませんよ!!」
「これでも女子中学生のメル友もいるんだけどな……」
美琴がそれはどう見ても詐欺だとか、援交だとか遠回しに言おうといたそのときに。
零崎双識の目付きは変わり、美琴を突き飛ばして自身は襲ってきた何者かを長い脚で蹴り飛ばした。
人間と人間がぶつかる音でようやく気づいた美琴は襲撃者の姿を確認した。
そいつは着物の上に赤い革ジャンを着ていて、金髪で、獣のような唸り声を上げていた。
手にはナイフを持っている。
「美琴ちゃん、ちょっと待っててくれないか。終わったら君のスリーサイズを聞きに戻る」
地味に死亡フラグだ。
双識が逃げた金髪の男を追って駆け出して行った後に美琴は内心突っ込んだ。
さて、待っててくれと言われた美琴はどうしたか。
もちろん逃げた。
【御坂美琴@とある科学の超電磁砲】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、コーヒーゼリー@斉木楠雄のΨ難、ランダム支給品3つ
[思考・状況]
基本思考:絶対に脱出する
1.黒子たちを
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ