暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディザード 〜女子高生は竜の魔法使い〜
epic1 参上、魔法使いライダー
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、今日は何を買っていくの?」

年にして40歳前半のややがっしりとした小柄な女店主・小野寺しずかに迎えられ、二人は店内へ入りドーナッツを物色する。
彼女達が急いでいた理由はただ一つ…ここのドーナッツ屋は味がいいのだが、手作りのためそんなに数を置いてない。
そのため、よく売り切れるのだ。

「そうですね…プレーンシュガーは売り切れですし、チョコチップは昨日食べましたから、迷いますね。」
「うーん…じゃ、私は抹茶ミルクで。」
「…では、私はいつものオールドファッションを。」
「毎度ありぃ。」

二人はお気に入りのドーナッツを買い、家路を急ぐ。



やや型の古いレンガ造りの外壁が目を引く、西洋風の館。
それが、西条 サラの家である。

「ただいまー。」
「今日も疲れましたね。」
「あ、ところで例のアレが出来てるけど?」
「えっ、アレが出来たのですか?お願いします!」
「うん、じゃあ私の部屋へ。」
「はい!」

玄関の大扉を開け、二人はサラの部屋へと向かう。
サラは大地主の叔父から譲り受けた、この館の主である。
そんな彼女の使う部屋は、よく言えば個性的であり…特に『錬金の間』と呼ばれる部屋には、到底女子高生の物とは思えぬ道具が、ところ狭しと並んでいる。
金属製のトンカチにピザが作れそうな大窯、更には見たことのない金属の塊や、宝石の一種であろうまばゆい色を放つ石も置いてあり、とてもではないが女子高生の部屋とは思えない。

「それで、一体どこにあるのですか?」
「ちょっと待ってて、…これがそうだよ。」

錬金の間に入り目を輝かせて見入るエリカに、サラはあわてることなく机の上にあった指輪を持ち出し、エリカに手渡した。
彼女が手にしたその指輪には、騎士をモチーフとした戦士の顔がリングについており、うっすらとオーラらしき物まで発している。

サラのもう一つの顔…それは指輪職人。
しかも、彼女が手掛けるのはただの指輪ではなく、魔力を秘めた魔法の指輪。
イギリス人の錬金術師を先祖に持つ西条家は、特に指輪の製造に長けており、その腕前はいかなる彫金師や指輪デザイナーよりも美しく、仕上がりも丁寧である。

「さすがサラ先輩ですね、何かこう…力を感じます。」
「よかった、気に入ってもらえて。」

二人は面と向かい合いニッコリとほほえむと、隣の部屋でバックを机の上に置き買ってきたドーナッツをほおばりながらテレビをつけ、のんびりとニュースを見ていた。

『…ここ数日、○○区○○町で連続放火魔による火災が後を絶たず、警察も対応に追われています…』
「最近、放火魔が出没してるらしいね。」
「そうですね、この近くに来ていなければいいのですが…。」

二人はテレビを
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