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ソードアート・オンライン〜神話と勇者と聖剣と〜
DAO:ゾーネンリヒト・レギオン〜神々の狂宴〜
第十一話
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 その瞬間、コハクの安どの表情は一転して、くしゃり、と彼女の顔は歪んだ。

「馬鹿!どれだけ心配したと思ってるのよ!……本当に……本当によかった……」

 もう一度セモンを強く抱きしめるコハク。何が起きているのか分からない、とばかりに目を弘玄させるセモン。

 ――――これでいい。

 ハザードはうなずくと、壁に背を預け、ずるずると脱力した。もう、脇役の出番はないだろう。

 
 それを境に、彼の意識は、深い暗闇の中へと沈んでいった。


 ***


「そっかぁ、セモンの呪縛は解除されちゃったわけね……まぁ、別に織り込み済みだからどうでもいいんだけど」

 白い王宮の玉座で、純白の《神》は呟く。

「しかしハザードも、大きく株を上げたね。脇役、か……馬鹿言え。充分な助演じゃぁないか――――そんな君に敬意を表し、《未知》を見せよう」

 そう言って、《主》は歪んだ笑みを浮かべる。

「舞台はもうすぐ整う!最終幕(ラグナロク)の開演は近い!」
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