女だらけの外界の学校
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もこれ以上話すことなど、ないのだ。自分の家族の話をする気はないし、趣味も話す気もない。
これでも十分な自己紹介だろうと思っているからだ。すると、後ろから何かが、閃輝の頭に向かうが閃輝はそれを
指で弾き、教室の後ろの壁に吹き飛ばす。
「なんですかいきなり・・・それでも教師ですか・・・」
閃輝は鋭い目つきで自分に攻撃してきた者を睨みつける。その人物は・・・嘗ての閃輝の姉 織斑 千冬だった
「お前の自己紹介に問題があったからだ、織斑」
「問題って・・・自分に言える事言って、尚且つ問題発言してないぜ俺は・・・
ってかおれの名字は織斑じゃねぇ。霧雨だ」
閃輝は冷静に受け答えて自分は霧雨だという、その言葉に軽いショックを受ける千冬
「っ・・・お前は私の弟の・・・織斑 一夏だ・・・」
「え?織斑?」
「千冬さんの弟さん・・・?」
「でも名字違うよね?それに名前も」
その言葉に教室内の女子達は困惑の声を上げる
「はぁ?何言ってるの?俺は霧雨 閃輝。
そんな名前でもないし織斑っていう名字でもない。人違いです」
そう言って閃輝は席に着いた。
千冬はそのまま教卓の前に着いて挨拶しSHRを終わらせ童顔の山田先生と教室を出た
閃輝は席に着いたままの体制を維持して読書を楽しんでいた
そんな閃輝を廊下から教室の端から女子達が見つめていた。がそんな中閃輝に近づく一人の女子がいた
「ちょっといいか?」
「・・・?」
閃輝は顔だけをそちらに向ける。そこにいたのはかつての友人、篠ノ之 箒だった
「何?」
「話がある」
「・・・解ったよ・・・」
閃輝は本に栞を挟んで閉じ机の中に押し込み箒の後に続いて廊下を歩き始めた。階段を上り遂には屋上に出た
「で・・・何の用だ?」
「そ、それは・・・ひ、久しぶりだな・・・一夏・・・///」
箒は恥ずかしがる様な態度を取りながら閃輝に言葉を伝える
「お前まで俺をそう言うか・・・俺は一夏という名ではない。霧雨 閃輝だ」
閃輝は一夏と名を間違われて不快に思ったように言った。箒はそれに驚いた
「どうしたいうのだ!一夏!!?何故お前は霧雨という名字に変わっている!?何故なんだ一夏!!!??」
「だから俺は閃輝だ・・・それに・・・」
閃輝は呆れたように息を吐き箒を見た
「お前は誰だ?」
「な!?私を覚えていないのか!?一夏!!?」
箒はあまりの衝撃に大声をだし身体を大きく震わせる
「ああ。もしあった事があるとしたら俺にとってはどうでも良い事だ」
そう言って閃輝は震える箒を残して屋上から去って行った
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