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戦火に捧げるレクイエム
ここはどこですか?……
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す、その間に人質の救助をお願いできますか?」

どうやら動くみたいだ。フェイトさんが壁を破壊して突入。これだけでもかなりバイオレンスだけど……その後他の人たちが突入して犯人達を取り押さえて一件落着……のはずだったのだが

「あっ!」

犯人の一人が拳銃をフェイトさんに向けていた。あの距離で拳銃は避けられないっ!

……いつもの僕なら気づいていたとしても体が動かなかっただろう……しかし、この時の僕は自分でも驚くほどに対応が速かった。

近くにあった鉄の棒をもって近づく……自分の中に流れる血が生まれてから今までにないほどに速く流れているのを感じた。

犯人が引き金を引くのを確認できた、銃弾さえもスロー再生のように見えた。

言い表すならまるで自分の体が自分のものではないような感覚…

僕はごく自然とフェイトさんの前に立ち、銃弾の側面を棒で弾き進行方向を変えた。

「す、すごい……」

誰かが感嘆の声をあげた、けど僕はその人の顔を確認する前に目の前の景色が歪み、そのまま意識を失った……






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