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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第58話 マテリアル覚醒
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ていく。
「………おい3人共、私達は何の為にここまで来たんだよ?」
そんな中、不意に星の懐から声が聞こえた。
「私達はみんな零治を救うためにここまで来たんだろ?」
「そうです、当たり前じゃないですか………」
「だったらそれだけを考えていれば勝手に繋がるんじゃないのか!?成功させるとか失敗は許されないとかこれしかないとか考えるんじゃなく、絶対に零治を助けるって気持ちが一番大事なんじゃないのか!?」
そう言って顔を出す赤毛の少女。
「アギト………」
「頼むぜみんな。零治を、マスターを助けるために………」
そう言って再び懐に隠れるアギト。
「………そうだ、我等は絶対にレイを………」
「そしてみんなで帰って………」
「平凡だけど幸せな………そんな生活を………」
「「「だから………!!!」」」
その瞬間、その空間は大きく優しい光に包まれた………
「はああああああああああ!!!」
「次から次へと砲撃を撃ったところで!!」
次々と発射される様々な砲撃の弾幕を最小限の動きで避け、ホムラは優理に詰め寄る。
神速に乗った状態のホムラも流石に1分も2分も神速状態を続ける事はせず、小刻みに使い分け、動く姿はまるで瞬間移動している様な状態だった。
「私も有栖零治のレアスキルの転移が出来ればよかったんだけど、あれは使用者が使い込んで慣れないとダメね。今の私じゃ目標の座標に転移出来ないわ………あれがあればここまで無駄に神速を使わず戦えたんだけど………」
と呟きながらも余裕の表情で攻撃を避け続ける。
「当たれーーーーー!!!!」
それでも優理は攻撃の手を緩めない。
「いくらなんでもそんなペースで攻撃を続けていたら直ぐにガス欠になるわよ。闇雲に撃ったって当たりはしないわ。それとも………それほどあの3人の奥の手に期待出来るのかしら?」
「3人をバカにするな!!甘く見てると痛い目みるよ!!!」
優理は自分を中心に3つ魔力を集束し始めた。
「本当に恐ろしい子ね。あれだけの魔力を一度に3つも集束させるなんて………直撃したらとても立っていられないわね」
と言いつつ神速を発動。
優理が視認出来ないほどのスピードで迫る。
「だけど当てられたらの話よ、今の貴女じゃ絶対無理ね」
「あっ!?」
集束に集中した影響で、攻撃の手が緩んでしまった。そしてそれを見逃すホムラでも無かった。
集束途中にいきなり目の前に現れたホムラに慌てて砲撃を放ったがそれよりも速くホムラが優理を斬り裂いた。
「硬いバリアジャケットね………あの一撃でも使い手にはダメージが届かないか…
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