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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第58話 マテリアル覚醒
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も言われ、渋々2人の元へと向かう。
そして手を繋ぎ、三角形の形で互いに向かいあった。

「?何をするの?」
「これから我等の力を皆にそれぞれ分ける。自分の魔力を3分の1をそれぞれ分け与える様なイメージだ」
「それって僕達の力を混ぜるって事?」
「そう、私達は元々1つ。だから本来であれば私達は1つになる事も出来たんです」
「しかし今の我等は人間となり、データの存在ではなくなった。………それでも繋がりの強い我等はそれぞれの力を分け、分配する事が出来る」
「それって、結局力を分配してるだけだから強くならないんじゃないの?」

そう、夜美や星も言葉には出さなかったがその疑問は頭を過った。それでももう4人にはこの手段しかなかったのだ。

「ライの疑問は尤もです。ですが、今の私達にはこれくらいしか残された道は無いんです」
「いずれにせよこのままでは我等は負ける。だからこそ小さい希望だがかけてみようと我等の盟主が決めたのだ」
「盟主か………」

そう呟いてライは少し離れた場所で戦っている優理の姿を見る。いつも見える妹みたいな小さな体がとても頼もしく見えた。

「………分かった、僕達の盟主様だもんね!僕のスピードも負けている今、これしかレイを救う道は無いよね!!」
「分かったのなら、集中しろ。先ずは我等の精神を同調させる………」

そう夜美が説明すると同時に、3人とも目を瞑り、その場で手を繋ぎ、身動きせず立つ。

「そう………ライ、もっと心を落ち着かせろ………星、焦るな………」
「わ、分かってる!」
「すいません………ですが夜美ももっと私達に合わせて………」
「す、すまない………」

しかし一向に精神は同調できず、3人とも焦りが出来てき一層集中出来なくなっていく。

(このままでは………)

そんな風に思い始めた所で完全に同調しようとしていた精神が遮断してしまった。

「夜美!!」
「す、すまん………」

ライに怒られ、小さく謝る夜美。

「2人共、注意や反省は後回しに!!早く成功させないと優理が………」

1人で戦っている優理。いくら防御が固くてもいずれ綻びが出てしまう。

「しかし離れて人間として長く過ごしてきた我等が精神を同調させるのはやはり………」
「弱気になっちゃ駄目だよ!!僕達は負けられないんだ!!」
「そうですよ夜美、諦めるのはまだ早いです!!」
「そうだが、これでは………」

と弱気な発言が目立つ夜美にライと星が再び檄を飛ばすが、制御する夜美が現実を一番理解していた。

(このままではいくらやっても成功しない………)

これしか手が無いと言うプレッシャーが更に夜美達を焦らせる。

(どうすればいいのだ………)

解決案も見つからず、時間は刻々と過ぎ
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