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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第58話 マテリアル覚醒
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「ここは………?」

星達4人が着いた場所は大聖堂の様な壁に包まれた広いホールだった。

「ここは聖堂。ゆりかごで生活する上で祈りやそう言った事をする場だな」

懐かしい声がし、4人は反射的に振り返る。

「レイ………?」

そんな疑うような問いかけに零治はニヤリと笑った。

『いいえ、マスターじゃないです。気をつけて下さい』

星の持っていたラグナルがそう話すと零治がクスクスと笑い始めた。

「壊れてなかったのねポンコツデバイス?」
『マスターの声で気持ち悪い言葉を話さないで下さい!!』
「マスターの声ね………」
「ニヤニヤ笑うな!!」

笑う零治の姿に優理が叫ぶがそれでもバカにしている様に笑う。

「ごめんなさいねちょっと滑稽だったから」
「何が滑稽だと言うのだ」
「だってもう手遅れなのよ。有栖零治の精神は死んだ。もう2度と戻ってこない」
「嘘だ!!そんなの嘘だよ!!」

そんなライの言葉を無視し、話を続ける。

「彼は実に面白かったわ。彼の内を見ていて様々な事が分かったわ。彼は死ぬ前は佐藤孝介と言う名で、この世界も彼の世界ではアニメで放送されていたらしいわ」
「何を言っているの………?」

ライが不思議そうに問い掛ける。

「やっぱり聞いていないのね………まあ話せる内容でも無いし、貴方達は知る必要無いわ。………だって貴方達はこの場で全員死ぬのだから」

そう言うと手に持っていた刀を抜く。

「負けない………!!」
「僕達は絶対にレイを取り戻すんだ!!」
「我等を舐めるなよ………!!」

優理やライや夜美がそれぞれデバイスを展開する。

『星様、エローシュ様が居ない以上、マスターを呼び覚ますのに私を使う作戦でお願いします』
「レイには悪いけど少し痛い思いをさせちゃうと思います。………だけど絶対に呼び起こしますから!!」

最後に星がデバイスを展開し、その腰にラグナルがあった。

「皆、戦闘開始です!!」

そこ掛け声と共に戦闘が開始された………














「到着しました」

バルトとなのははイクトに案内され広い部屋へとやって来た。

「ここは………?」
「玉座の間………でございます。私は案内を終了しましたので失礼します。どうぞ感動の再開をお楽しみください………」

そう言って部屋の奥へと消えるイクト。少し経つと気配が完全に消えていた。

「バルトさん………」
「ああ、誰か座ってる」

部屋に入ったばかりでその奥に誰かが座っていることは確認出来たが、誰なのかは確認出来ない。
2人はゆっくりと歩いていく。

「待ってたよ」
「えっ………?」
「まさか………」

2人が目視
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