暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0759話
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のVF-25Fを使っているアルトにしてみれば、戦場となった宙域を縦横無尽に飛び回りながらバジュラと戦闘になる。そんな状態での半径200kmというのはかなり狭く感じるのは無理も無い。
 逆に、一ヶ所に留まって狙撃をするVF-25Gのミハエルにしてみれば、半径200kmというのはアルト程に不便は感じないだろう。

「確かに狭いと感じるかもしれませんが、これでも開発当初に比べると効果範囲は倍になっているんですよ。本来の仕様書通りなら半径100km程度だったんですから」
「……半径が倍になったんなら、それを更に広げるというのは無理なのか?」
「さすがに無理です。今の性能に関しても、バジュラから得たフォールドクォーツにある程度の余裕があったからこそ出来た事なんですから」

 溜息と共に吐き出されるルカの言葉に、思わず溜息が出る。
 それを気にしたのだろう。今まで黙っていたオズマが口を開く。

「とにかくだ。この半径200km圏内での戦闘でバジュラを全滅させる事が出来れば重量子ビームもMDE弾頭も奴等に適応される心配は無い。いいな、次にバジュラが出て来たら、そしてジャミングしたら必ず全滅させるようにしろ。1匹にでもこっちのデータを持って帰らせるな。その1匹を逃せば、それがフロンティア船団に対しての致命的なダメージになるかもしれないと覚えておけ。ああ、それと……」

 そこで言葉を止めたオズマは、視線をアルトの方へと向ける。

「スカル4がYF-29に乗り換えた事により、トルネードパックが開いた。このトルネードパックをスカル5に使わせる事になる」
「俺が!? ちょっと待って下さい! トルネードパックって言ったら、性能的には攻撃力特化とも言えるオプションパックなんだから、隊長の方が……」
「それも考えたが、俺の戦闘スタイルを考えるとアーマードの方が合っている。かといってスカル2は狙撃仕様、スカル3は電子戦仕様の機体だ。そうなると開いているのはお前だけなんだよ」
「けどっ!」

 そこで更に何かを言い募ろうとして途中で止め、目と目でオズマと会話するアルト。
 ……間違いなくランカの件だろうな。

「了解、トルネードパックは俺が使わせて貰います」

 その言葉で新装備についての話は終わり、それ以後はジェフリーからのグレイスやキノコについての情報やら何やらでブリーフィングが終わるのだった。
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