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無欠の刃
下忍編
そむける
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構造が似ているのだろう。
 そう思いながら、じーっと説明をしているアンコを見つめていたカトナは、自分の後ろで、文句を言っているナルトに向かってとぶ、気配を感じた。
 次の瞬間、ナルトが後方へと体を翻らせ、自らの義手で突き出された苦無を掴む。

 「へぇ、吠えるだけだと思ったら、結構やるじゃん」

 ひゅうっと口笛を吹き、先ほどの行為を棚に上げて称賛してきたアンコを見て、ナルトの頬がひくりと引きつく。サイがどうどうとナルトを抑え、湖面は自業自得だとナルトをあざ笑いながら、呆れたように息をつく。

「こんなクレイジーなのが試験官でいいのかよ」
「あら、忍びで強くてまともなやつなんて、私は少ししか知らないわよ?」
「…まっ、違いねぇな」

 強ければ強いほど、忍は殺したことがある。殺した人数=強さということではないが、殺した人数≒強さでないわけではない。殺したことがあるというのは、それほど冷酷になりきったという事であり、それほど強いものを殺してきたという事だ。
 だからこそ、その言葉どおりのことだろうと思いながらも、湖面は、苦無を未だに離さないナルトのすねを蹴り飛ばす。

「いってぇ!! 湖面、なにすんだってばよ!!」
「てめぇのせいで、目、つけられたじゃねぇか。ちっ、役立たずが」
「んだとっ!?」

 いや、ナルトが行動する前から、さっきの行動でだいぶ目立ってたから。
 と、サイは内心で突っ込みつつも、慣れた様子でまるで他人のように振る舞う。
 その表情はいつも通りの笑顔だが、心なしか歪んでいるような気がしてならない。無表情が板についていた彼であったが、最近はどうやら人間味が出てきたらしい。それが、いい兆候であることは確かだろう。もっとも、あの二人にいらついて目覚め始めたのが、あまりいいとは思えないが。

 まったく、あの二人には困ったもんだと思いながらも、カトナは、くいっくいっと袖を掴み、アンコの顔を下に向けさせる。アンコは訝しげにカトナの顔を見ながらも、耳を傾ける。
 イビキから、彼女の奇行で全てが狂わされたという話を聞いていた。自分の試験まで狂わされたらたまったもんではない。質問してくるのならば、なるべく小さい声で質問させて、話の内容を聞く。他の生徒にはきかせない。
 そう思い、近づいてきた彼女の耳に向けて、カトナは顔をつきだし、彼女の首に描かれた呪文を、発見し、観察する。
 そして、次の瞬間、チャクラをコントロールし、アンコの首に触れた。
 かちりという音が、アンコの体内で木霊する。
 驚いたアンコが。思わず後ろに飛びのきそうになったのを、袖を掴むことで静止させたカトナは、ふむふむと、アンコの体を上から下まで、すみずみ見ると、頷いた。

「よし」
「…、私になにをしたの?」

 アンコが自
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