暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos41義のマテリアルF/炎壊の報復者〜Flamme The Revenger〜
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地。意識を失ったのか保っているのかも判らない。

≪しっかりしろ、アリサ!≫

“フレイムアイズ”の叱咤であたしはまだ意識を繋ぎ止めているってことを自覚。宙で体勢を立て直して中洲に着地。目の前に広がる黒煙の奥から、さっきにも感じた悪寒がまた。

「フレイムアイズ! デストラクト・ディターレントッ!」

≪応っ!≫

“フレイムアイズ”の柄を握る両手を左脇に持ってきた上で全身に炎を纏う。そして「突っっ貫ぁぁぁぁんッ!!」地面を蹴って突撃。黒煙を突き破って行く中、「エレンスゲッ!!」フェニックスと化してたフラムと正面衝突。炎の槍と炎の鳥の衝突は、さっき以上の大爆発を引き起こした、と思う。第三者視点じゃないと判らないわ、きっと。

(でも、こうなるって前もって覚悟してたから耐えられるわ!!)

爆発の衝撃波と爆風で大きく後方に吹き飛ばされる。

――アルジンツァン――

直感が働いた。足元にフローターフィールドを展開してそこに着地、即座に蹴って上に向かってジャンプ。直後、あたしのヴォルカニックスカッシャーと同じ大火力斬撃がそこを薙ぎ払っていった。刃の軌道からして、「そこね!」こっちも同じ魔法、ヴォルカニックスカッシャーでフラムが居ると踏んだ予想地点を薙ぎ払う。

「うぐぁぁぁぁっ!?」

「ビンゴっ♪」

手応えと一緒にフラムの悲鳴が聞こえた。上空からフラムの位置を確認するために、頭上に足場を作って駆け上がって行くそんな中、「スクリピチョアーサ!!」八方に炎の竜巻が発生して、黒煙を消し飛ばした。

「見つけたでありますよ、アリサッ!!」

バリアジャケットの所々が破けて素肌を晒してるフラムがあたしを見上げていた。フラムが地面に展開してる魔法陣に突き刺してる“タラスクス”を引き抜くと、炎の竜巻が無数の火の粉を散らしながら消滅。というか、「痛っ!?」火の粉にすらダメージ判定があるなんて卑怯じゃない!? ビシバシと体に触れる火の粉が徐々に、でも確実にあたしにダメージを与えて、バリアジャケットを破壊してく。

(もうダメ、耐えらんない・・・!)

多方向の防御に優れるバリアですらも小さく無数な火の粉を防ぐのは無理だと判断して、火の粉の薄い場所へと目掛けて飛び降りる。

「隙ありであります! アルジンツァン!!」

「こんの・・・!」

振るわれる大火力斬撃。足場を蹴っての回避は動作が多すぎて無理。フローターじゃ恰好の的になる。ならどうする。アレしかないと思ったあたしは「飛行!」の魔法に懸けた。こんな実戦の最中で、しかも空中に居る時での発動成功の回数は10回中1回あればいい。あたしはその1回を、ここで引き当てた。目前にまで迫っていた斬撃をギリギリ上空に向かって飛ぶことで回避。

≪アリサ! 本
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