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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos41義のマテリアルF/炎壊の報復者〜Flamme The Revenger〜
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慢よ、すべてはあたしが招いた怠慢の所為よ! 解ってるわよ!」
練習を怠ったあたしが全面的に悪いってことくらいは理解しているわよ。でも、やっぱ難しいのよ、飛行魔法。どうもあたしは空間認識能力がちょっと残念なんだそう。というわけでこの数ヵ月、士官学校の放課後、なのはやフェイト、シャルん家で下宿する時はすずかやルシルにも飛行の特訓に付き合ってもらった。
なのはとすずかとフェイトは優しく教えてくれたけど、ルシルの教え方はマジスパルタだったわ。いきなりスカイダイビング方式で高高度から突き落とされたんだもの。あん時は本気で汚い言葉で恨んでやったわ。
「はぁ。・・・ま、空戦なんてなのは達に任せるわ。あたしは陸戦魔導師として頑張ってくってもう決めたんだもん。だから飛べるだけで十分よ」
≪そうかい。ま、アリサがそうで良いってんなら俺も――・・・ん? アリサ、上空に転移反応! 気を付けろ、魔力反応、デカい!≫
“フレイムアイズ”からの報せに「オーケー!」応え、足元に魔法陣を足場とする魔法フローターフィールドを展開して着地。“フレイムアイズ”の柄を両手で握りしめて警戒態勢に入る。
「ふ、ふわ、ふわぁぁぁぁーーーーっ!!?」
あたしの視線の先、転移反応を示した空間から飛び出して、そして墜落して来たのは「フラム!?」だった。フラム・ザ・リヴェンジャー。映像ではやてのそっくりさんでマテリアル達の王様――ロード・ディア―チェとかいうのがそう呼んでいたのを憶えてる。
「お!? 私のオリジナルでありま・・・ああああぁぁぁぁぁ・・・・!」
あたしに気付いたフラムは・・・そのまま落ちて行った。助ける義理なんてないでしょうけど、「ああもう!」敵で、色違いで、性格も違うのに、それでもやっぱあたしと同じ姿ってことで見捨てるわけにもいかなくて。急降下を開始。そんで「掴まって!」フラムに向かって手を伸ばす。
「て、敵の施しなど受けないのであります!」
「馬鹿! 墜落して地面に激突したら、いくらマテリアルでも危ないんじゃないの!?」
川の中にポツンとある小島――中州までの距離はある。でもそろそろ制動を掛けないとまずいかも。それでもフラムはあたしの顔と差し出してる左手を交互に見ながら悩んでる。だから「早くしなさい! 地面に衝突しちゃったら痛いわよ! 苦しいわよ! 助けもなく唸り続けて、最後はアンタひとり寂しく消め――」ってところまで言いかけたら・・・
「いやぁぁぁぁぁぁっ! そんな惨めな最期なんて、嫌でありますぅぅーーーーっ!!」
ブワッと大粒の涙を流したフラムがあたしの手に掴まって、「ちょっ、どこ触って――きゃんっ、こら!」色んなところを触りながら抱きついてきた。その所為でちょっと力が抜けちゃったりして制動を掛けるのが遅れた。
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