シューティングゲーム
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シオンたちは少女に連れられて初心者向けの総合ショップに来ていた。
「さてと。あなたたち、ステータスはどんなタイプ?」
「えっと、筋力優先、その次が素早さ・・・かな?」
「俺はその逆だな」
「黒髪の君はSTR-AGI型、白髪の君はAIG-STR型か。君たち、お金は・・・」
そう言われてシオンたちはウインドウを出す。コンバートにより能力値は引き継がれてはいたが、それ以外は引き継がれないので、金額は勿論・・・。
「「千クレジット・・・」」
「ばりばり初期金額だね。その金額だと、小型のレイガンくらいしか買えないかも・・・。実弾系だと、中古のリボルバーが・・・どうかなぁ・・・。あのね、もし、よかったら・・・」
シオンとキリトは彼女の言おうとしたことを汲み取ったかのように首を横に振った。
「い、いや、いいですよ、そこまでは。そうだ、どこかどかんと手っ取り早く儲けられるような場所ってないですか?」
「お勧めはしないけど、カジノやギャンブルゲームはあるよ。この店にも、ほら」
少女が指差したのはゲームと言うには規模の大きい、長さ約20m、幅3mのゲーム機があった。ゲームの名は《Untouchable!》、西部劇のガンマンらしきNPCがリボルバーの銃をぶら下げて挑発的な台詞を喚いている。
「あれは?」
「手前のゲートから入って、奥のNPCガンマンの銃撃をかわしながらどこまで近づけるか、っていうゲームだね」
「なるほど、弾よけゲームか・・・」
「プレイ料金が一回500クレジット、10m突破で千、15m突破で二千クレジットの賞金かな。で、もしガンマンに触れれば、今までのプレイヤーがつぎ込んだお金が全額バック」
「ぜ、全額!?」
「ほら、看板のところにキャリーオーバーの表示があるよ。・・・三十万ちょいか」
「す、凄い金額ですね」
確かにこの金額は凄い、しかしシオンはこの金額を見ても驚きはしなかった。
「20mのうち、最高到達点は8m。NPCガンマンが持っているのはリボルバーの銃、それだけの装備で8m以上行かないなんておかしい。何かあるのか?」
シオンの分析に少女は頷く。
「えぇ、お察しの通りあのガンマン8mラインを超えるとインチキな早撃ちになるんだ。リボルバーのくせに、ムチャクチャな高速リロードで三点バースト射撃するの。予測線が見えた時にはもう手遅れ」
「予測線・・・」
「なるほど、そういうこと・・・」
シオンはふとそのゲームをプレイしている寒冷地仕様の迷彩を着た男のプレイヤーを見る。リボルバーの銃口からは三本の赤いラインが見え、男はそれを避けるような格好をとる。弾丸はその赤い
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