原作開始
クラス代表決定戦
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お姉さま……」
おい、なんか一人ヤバイ奴いなかったか?
「ああ、分かった。分かったから貴様ら一度黙れ」
千冬姉さんが明らかに生徒に使ってはいけない言葉遣いをして黙らせる。いいのか?
「それで、お前は自己紹介で何を言っているのだ」
「本当のことだろう。な? 彼方」
同意を求めてきた一夏に一言物申す。
「一夏、お前は間違っている」
「え? 何がだ?」
「千冬姉さんは関羽じゃない。呂布だ」
「誰が飛将軍か」
パシィンッ!! ……一夏と音が違うよ?
「ええ!? 威力とかそうじゃん! というか、姉さんの的確な返しにビックリ何だけど」
「教師にタメ口で喋るな」
振りかぶられた出席簿を受け止める。
「残念、俺に同じ攻撃は二度通用しない」
「いや、どこの女神の聖闘士だよお前」
ナイスだ一夏。よくツッコんでくれた。
「とりあえず、俺に当てたいなら一度でも俺に勝ってからにするんだね、千冬姉さん」
「いや、明らかに規格外な千冬姉に負けたことないってお前化け物だろ」
「織斑先生と呼べ、馬鹿者共」
三度目。俺は避けて、一夏はモロで喰らう。うわ〜、やっぱり痛そう……。
さて、今の一連の掛け合いで血縁関係がバレた。
「え、織斑くんって千冬様の弟なの!?」
「もしかして織斑くんがISを動かせるのってそれが関係してるのかな?」
「いいなぁ〜。代わってほしいなぁ〜」
「お姉さま……」
「じゃあ、賀狩くんも弟ってことなのかな?」
「でも名字が違うよね?」
うわぁ〜、混乱してるなぁ。というか、確実に一人ヤバい奴がいる。何がとは言わないけど、ヤバい奴がいる。まぁ、それは横に積み上げておいて。この収拾をつけないとな。
「千冬姉さん、もとい織斑先生。この混乱を収めるのに俺の自己紹介していいですか? 丁度次は俺の番なんで」
「分かった」
俺が立つと、ざわざわしていた教室が静かになっていった。
「あー、賀狩彼方だ。一夏と同じくISを動かした男子その2だ。趣味は料理と読書。俺が織斑先生を姉さんと呼んでいるのは、昔からお世話になっているからで、別に血縁関係はない。一夏と織斑先生はれっきとした姉弟だ。
きっと皆は俺達にいろいろ聞きたいことがあるだろう。さて、この世界には知らなければいけないことと、知ってはいけないことの二つがある。俺のことは……」
ここで一度切って周りを見てみる。さっきの言葉に織斑姉弟は反応した。他はなんか固い顔してるなぁ。あれ? なんで本音ちゃんが驚いてるのかな? 分からないからパス。後ろを見ると二人の女子がやけにニコニコした顔でこっちを見ていた。勿論パス。でも俺の真後ろの子の笑顔には懐かしさを感じた。|大好きだった
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