マクロスF
0758話
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の粒子を溢れ出させる。……何か微妙にニーズヘッグのT-LINKフレームを使った時の状態に似ているな。もっとも、向こうは深紅の粒子なのに対してこっちは黄金の光だけど。……ここまで俺に似合わない色ってのも珍しい。いや、単純に俺が赤と黒に見慣れているからか?
『データ取り終了です。この後は取れたデータを機体に反映させるので、その間に昼食を食べてきて下さい。午後からは実機を使って調整しますから』
「実機を? いいのか? 今は色々と厳しいだろ」
何しろ、グレイスやキノコがフロンティア船団を脱走していった昨日の件がある。それを考えれば、周囲の警戒を厳しくしているのは間違い無い。……それが無くてもバジュラの警戒とかがあるしな。
『大丈夫ですよ、何しろ僕達はこのフロンティア船団の最精鋭部隊ですからね。バジュラが来た時の切り札的な意味もありますし、なによりもアクセル君の乗っているYF-29は最優先で調整するようにジェフリー艦長から言われてますから』
「なるほど、なら問題は無いか。じゃあ、こっちの件は頼んだぞ」
『ええ、昼食に関しては話を通してありますので好きなだけ食べて下さい』
「……へぇ」
ルカの言葉に笑みを浮かべ、格納庫を出て食堂へと向かい……1時間程食事を食べ続けるのだった。
尚、料理の味はさすがにL.A.Iと言うべきか非常に美味だったことだと言っておこう。
その後俺の食べた量を見て冷や汗を流したルカと共に午後からは実機での調整を行い、夕方くらいまで掛かってようやく調整を終わらせる。
で、マンションに戻った俺を出迎えたのは……
「お願いします! シェリルさんのマネージャーを私に任せて下さい!」
何故かそんな風に言いながら土下座をしている中年の男。紫色の髪にサングラスをしているその姿は、どう見ても怪しい人物だ。
と言うか、だ。
「何でシェリルのマネージャーをするのに、俺に土下座をするんだ?」
「あら、だって今のあたしはアクセルのこ・い・び・となんだから、当然じゃない?」
「そもそも、何だってこんな事に?」
「ちょっと買い物の途中で気が向いてグリフィスパークの丘で歌ってたら、この人が居合わせてね」
それでこの状況、か。
真剣な表情で尋ねているように見えるが、その目に浮かんでいる悪戯っぽい輝きはどう考えてもこの状況を面白がっているのが丸分かりだ。
だが、この男……ふざけているような態度を取っているが、身のこなしは素人じゃないな。何らかの格闘技経験者か、あるいは元軍人か? それも相当に凄腕の。
そんな風に思いつつ、溜息を吐きながらどうするか迷う。
いや、迷う必要は無いんだよな。シェリルの事なんだから、俺がどうこう言う前に既にきっと歌うと決めているのは事実だろう。ここ暫くはV型感
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