暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0758話
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たな」

 スーパーパックの追加に、頭部の変更。ルカ自身も昨日は戦闘続きで疲れていただろうに、よくここでまでやったものだ。そう思って声を掛けたのだが、返ってきたのは唇を噛み締めて悔しそうにしているルカだった。

「昨日、ランカさんを助けられませんでしたからね。……ナナセさんに堂々と顔を見せるには、どうしても……」

 なるほど、そう言えばルカが熱を上げている女……確かキノコが大統領の暗殺未遂を起こした時一緒にいた眼鏡を掛けた女は、ランカの親友だとかいう話だったな。その辺の関係か。いざグレイスやキノコ達と遭遇した時、妙に力を入れすぎなきゃいいんだが。

「それに、ランカさんにはバジュラの件で聞きたい事もありますし。絶対に助け出さないと」

 ポツリ、と呟くルカ。バジュラの件で? ランカの歌がバジュラに混乱させる件で何か進展があったのか?
 そう思って尋ねようとしたのだが、小さく頷いたルカはそのまま黒と赤に塗り替えられたYF-29へと視線を向ける。

「取りあえず最終調整を始めましょう。VF-25と比べると段違いに反応速度や機体の追従性は上がってますから。……と言うか、そっち方面を上げ過ぎた為か、L.A.Iのテストパイロットじゃ反応が過敏すぎてとても乗りこなせないようになっていますし。データに関してはシミュレーターに入力済みですので、まずはそちらで調整をお願いします」

 そんなルカの声に押されるようにしてシミュレーターに乗せられ、早速シミュレーションを開始する。
 まず最初に行ったのは、普通に機体を動かす事だ。前進し、曲がり、あるいはガウォークになりながら、時にはバトロイドになりながら機体を動かしていく。そのまま30分程が過ぎた頃だろうか。通信装置からルカの声が聞こえて来る。

『基本的な動作に関しては問題ありません。……まぁ、既に実戦に参加している機体なので今のは念の為みたいなものですね。……それでアクセル君、機体の反応速度や追従性に関してはどうでしょう? 少なくてもVF-25よりはいいと思うんですが』
「そうだな、こうして操縦してみる限りではVF-25よりはマシになっている」
『マシ……ですか。現状でもアクセル君以外にはもう殆ど動かせない状態になっているんですけどね』
「まぁ、それはしょうがない。元々人間が操縦するように作られている機体なんだからな。どうしても俺の反応速度にはついてこれないさ」

 以前なら俺が混沌精霊なんて種族だとは言えなかったが、今ならはっきりと言える。……とは言っても、さすがに俺の秘密を話した親しい相手だけだけどな。
 このYF-29にしても、ルカが言う通り普通の人間にしてみれば反応が過敏すぎるんだろう。だが、俺にしてみればVF-25を幾らかマシにした程度の差でしかない。もう1つの俺の身
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