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それでも歌い続ける
だから?それが、何?
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うん。何となくな。」


あ、俺うっかりパーカーって呼んでた。でもまぁ、どっちにしろパーカーって呼ぶつもりだったし、呼ぶのは、家に着くまでだ。・・・・家につけば全て無くなる。







・・・

「持ってくれてサンキュー。じゃっ。」


最後のセリフは、この前と同じ。二度と会うことがないから じゃっ って言う。 またね と言えばまた、会うことになる。だから最後は、 じゃっ。 やっと一人になれる。気をつかわずに済む。面倒くさい事だって減るはず。・・・・俺は、何年もその言葉を自分に言い聞かせてきた。


ガチャンとドアを開けると2番目の兄貴と軽くぶつかった。なにしてんだよと聞くとムスッとした顔で「あんまり遅いから捜しに行こうとしたんだぞ。」とこたえた。


なんで俺なんかを捜すわけ?早くしてほしいから?だったら一緒に来いよ。


「お前の事、心配してたんだから。」


心配?馬鹿じゃないの?心配してもらう必要ないけど?ほっといてくれよ。お願いだから。


「?なんだ敬人友達連れて来たのか。」


『こんにちは〜!』


「いや、俺友達なんていな・・・・」


「!ケーキ沢山買ったから皆で食おうぜ!さぁ皆入った入った!!」



正気かよ?!こいつらを家に入れるなんて!!俺は、絶対に嫌だ!頭がおかしくなっちまう!!どうかしちゃうよ!


「え?!良いんですか?!」


「俺は、嫌だっ!」グイッ


急に後ろから頭をつかまれた。驚いて振り向くと一番目の兄貴が怖い顔(すっげー笑顔)をして俺を見ている。ヤバい・・・・入れなきゃ・・・・。入れないとこいつ後で何かするつもりだ!!

俺は、兄貴の圧力?に負けて仕方なく皆を入れることにした。皆は、嬉しそうに「やったーおじゃましまーす!!」と入った。くそー・・・・。




・・・





リビングに行くと弟たちが驚いた顔をして皆と俺の事を見た。


「うわっ意外・・・・兄ちゃん友達いたんだ・・・・。」


「よく友達出来たな。」


「うるせぇよ。黙ってろクソが。」


皆は、俺達の口喧嘩を微笑ましく見ていた。特にパーカーがなんとも言えない表情。あんな顔のパーカー初めてだ。といっても少ししかいないが。


「そうだ、敬人ケータイとか持ってる?メアド交換しようぜ!」


「メアド交換?!なぜ俺がお前と・・・・。」


「もちろん、皆もだけど??」


げっ・・・・離れていてもこいつらと関わんないといけないなんて!!・・・・スマホを急いで隠そうとしたが、兄貴に取られた。


「良かったじゃないか敬人!・・・・もちろん交換するよね?」



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