暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは ~Emperor of the WGOD~
始まりの前日 〜朝は奇妙な視線〜
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「じいちゃんおはよー。今朝も早いねじいちゃんは」
「燈嗣か、おはよう。ほう珍しいじゃないか。お前が早起きなんてな。」
「それ兄貴にも言われたよ......。俺だってもう普通に起きれるってのに。」

少し不満そうに言うとじいちゃんは厳つい顔を緩め、はははっと笑った。
じいちゃんは強面のヤクザっぽい顔立ちをしている。しかも左頬に十字傷があるのでとても恐い感じがする。だが、実際会って話してみるとほとんどの人が帰り際には、

「今度飲みにいこうじゃないか」
「いいですね!親方、お酒強そうですものね。」
「親方はやめてくれよ。酒は大の好物だからな。」

などととても仲が良くなっているのだ。親方やご隠居などの愛称でよく慕われている陽気なじいちゃんなのだ。顔の傷はいつついたものなのかわからないがあまり気にしたことはなかった。

「じいちゃん、ごはん食べに行こうよ。もう7時過ぎてるよ?」
「むっ、もうそんな時間か。そうだな、よし一緒にいくか。」

よっと掛け声をしてじいちゃんは立ち上がった。お年寄りとは思えないほど、背筋がいいじいちゃんは武道をやっている。兄貴が朝稽古と言っていたのはじいちゃんに教えてもらっていたのだろう。うちには離れのほうに道場もあるから、いつでも稽古ができるのだ。かくいう俺も時々じいちゃんから教えを受けている。

「燈嗣よ、早起きになってきたのならそろそろお前も朝稽古始めるか?兄と同じで筋がいいんだから朝稽古もやれば上達するぞ?」
「え〜、朝稽古はヤダなぁ....朝は身体が重いんだよ。それに基礎と型だけでしょ?」
「基礎と型だけとはなんだ。基礎は大事だぞ。いつでもどこでも使える身体の動かし方だからな。歩法だけでも日常茶飯事使える、ぞ!」

と、左に歩いていたじいちゃんはいつの間にか俺の右側にいた。

「じいちゃん〜、いちいち見せつけんのはやめてくれよ。それこの前街中でやったとき目立ったの覚えてないでしょ。自分があまり目立ちたくないくせに.....。」
「はははっ、お前が少しでも興味を持つように見せてやっておるのではないか。最初に見せたのもこれであったろう?それで興味を持ってくれたんじゃないか。」
「ま、まあそうだけどね。だからって朝稽古やんないからね!!夕方だけ教えてください!」
「む〜、意固地なやつだのう。」

そうこうしてるうちに食卓についた。食卓には母さんと父さんがすでにいた。

「おはようございます、お義父さん。おや?トモ珍しいなぁ、お義父さんと一緒に来るなんて。いつもギリギリまで寝てる寝坊助君」
「父さんまでそんなこというの.....。それ三回目だよ今日は......。」
「そうよ父さん、トモだってたまには起きれるわよねぇ」

そうそう、俺だってたまには...って

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