暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは ~Emperor of the WGOD~
始まりの前日 〜朝は奇妙な視線〜
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。どうしたんだろう。振り向くとそこには戸の前で固まっている巨躯があった。

「.....な、なんだってぇぇぇぇ!!!??トモが1人で起きているだと!!??
なんでだ!?なにがあった!!トモぉぉぉ!!!」

こちらにむかって掴みかかろうと走り迫る巨躯を俺は寸前で躱す。

「うわっ!あぶないよ、兄貴!!兄貴図体デカいんだから、それでタックルされたら俺ひとたまりもないよ!?
というか、確実にノックアウトされちゃうよ!」
「くっそぉ、今朝は起きなかったらハグしてやろうと思ったのに.....。」
「兄貴のはハグじゃなくてスリーパーホールドって言うんだよ?間違えないでね。」
「何故か弟から避けられているような気がして兄ちゃんさみしいぞ??」

この俺が兄貴って呼んでる人は、空野 剛士〈からの ごうじ〉俺の兄弟である。兄貴は地元の高校1年生でとても身体がデカい。身長が190以上で知らない人が見たら高校生なんてわからないくらいだ。また身長に見合って筋肉隆々であり見た目は完璧にプロレスラーだ。もしかしたらプロレスラー顔負けかもしれないな。

「にしても、トモが早起きとは珍しいな。今日は雨でも降る日か?がははは!!」

豪快に笑う兄貴は腰に両手を当てながら言った。

「失礼な......俺だってたまには早起きできるよ。もう子供じゃないんだし。」
「ん〜?なぁにを言ってるかと思えば、まだまだお前さんは子供だよ!」

うりうり〜と頭を撫で回してくる兄貴。身長差もあって俺は抵抗ができない。

「ていうか兄貴汗臭いよ!!?ちゃんとお風呂入ってきなよ!」
「ん?ああ、そうだったそうだった。ちょっと朝稽古してたからな。風呂にはいる前にトモを起こしてやろうかと思ってきたんだが。」
「その状態で俺に抱きつこうとしたんだね....。起きててよかったよ。全く........。」

うん、本当に起きててよかったと思ってる。稽古後の汗とか正直言って誰だって嫌だ。

「まあまあ、未遂だから許せ。じゃあ汗流してくるから、またあとでな〜。」
「はいよ〜。じゃあ俺は朝ごはん食べてようかな。」

廊下を出て食卓へと足を進める。俺の家は木造建築で昔ながらの武家屋敷といった構造で作られている。廊下を進んでいくと縁側があり、その縁側からは俺のじいちゃん自慢の手のひらサイズの石を敷き詰めた庭がある。その中には庭の端のほうに土蔵があったり、松の木が植えられており、現代に似合わない厳かな雰囲気を出ている。友達を家に呼んだ時は、昔の時代にタイムスリップしたみたいと、驚かれたほどだ。山のてっぺんにあるのもあってか近所では空野城とまで呼ばれている。
縁側に出ると空野城当主、空野 三郎 (からの さぶろう)がいた。まあ、俺のじいちゃんなんだけどね
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