第十話 エックスSIDE5
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しまったらしい。
ルナは手慣れた手つきで卵白を泡立てる。
アクセルは椅子に座りながらルナを見遣る。
普段は男勝りで男口調だから気づきにくいが、こうしている時は…。
アクセル「(女の子…なんだよねえ…)」
念願のガトーショコラは見事な焼き上がりで、待望な上に疲労もあったのだから、ひたすらに美味しかった。
でもあれだけ苦労して作ったにも関わらず、食べれば本当にあっという間である。
おやつの時間に精も根も使い果たしてしまったらしいアクセルは、どうにも物足りなげだった。
行儀悪く、口にフォークくわえたまんまぷらぷらさせているアクセルに、ルナは吹き出す。
けれど今度はからかいや意地悪を含んだものではなくて、深い優しさを含んだものだった。
ルナはフォークで自分の分のケーキを一切れ、アクセルの皿に置いた。
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