第十話 エックスSIDE5
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
に返せば戦いは終わる。」
レッド「だろう?」
エックス「だが、断る」
片方しかない目を見開いた。
レッド「……“断る”と、そう言ったか?」
エックス「ああ」
レッド「…理由を聞かせてもらおうじゃねえか」
鎌は肩に掛けたまま、しかし微かに殺気を放ちながらエックスを睨む。
エックス「確かに俺達にはお前達と戦う理由も、アクセルを守る理由もない。だが…俺は彼を助けたい。だからアクセルの意志を無視するようなやり方は許さない」
鋭い目つきでレッドを見据えるエックス。
その眼光はゼロにもひけを取らない。
レッド「……交渉決裂、だな」
決意に満ちた瞳を前に、何を言っても無駄だと判断する。
肩に担いでいた鎌をヒュッと振り、構え、エックスに斬り掛かる。
エックス「くっ!!」
辛うじてかわしたエックスだが、レッドは鎌を何度もエックスに向けて振るう。
レッド「アクセルは取り戻す。力付くでもな」
エックス「させない…子供に殺戮を強いるような組織に彼を返す訳にはいかない!!」
レッド「偉そうに…だからハンターは嫌いなんだよ!!」
衝撃波がエックスの頬に掠る。
エックス「っ…」
レッド「お前に俺達の何が分かる?」
エックス「…少なくともアクセルに殺戮を強いた挙げ句、無意味な戦いを起こしたことだけは分かる。」
レッド「お前にとっては無意味でも俺にとっては大事な死合いだ」
ワープし、エックスの背後に移動すると同時に斬り掛かるがエックスは屈んでかわすと、落ちていた鉄パイプでレッドに振るう。
レッド「おっと!!」
鎌の柄で鉄パイプを受けると弾き飛ばす。
エックスはこのままでは完全に分が悪いと分かってはいるが、バスターが使えない今、殴り掛かるしかない。
レッド「どうした?バスターは使わないのか?」
バスターを使おうとしないエックスにレッドが挑発する。
エックスは一か八かでバスターに変形させようとするが…。
エックス「ぐあああああっ!!」
前の時と同じように激痛に襲われた。
レッド「成る程、バスターが壊れてやがるのか。今まで出て来なかった理由が分かったぜ。戦えない身体で俺の相手をしようってのか?」
エックス「…っ、戦えなくても守ることは出来る。この命にかえても…!!」
レッド「“死んで花実は咲かない”って言うぜ?」
鉄パイプを左手で握り締めるエックスはレッドの攻撃を必死に受け流していく。
エックス「(前にも似たようなことがあった…死んだら何もならないと…どうして戦えない?今までだって、どんな時だって戦ってきたのに…どうして…)」
思考が命取りだった。
何度も繰り出された衝撃波を、遂に避けら
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ