第十話 エックスSIDE5
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ていたか』
エックス「何故俺に通信を繋げられる?」
送信側は相手の受信コードを入力しない限り繋がらないはずだ。
レッド『こっちにはスペシャリストがいてね。お前と話がしたいと思ってな。一対一、サシでだ』
エックス「……そんなことに俺が乗ると思うか?」
レッド『だろうな、だが、レスキュー部隊の奴らの命がどうなるか分からねえぞ』
エックス「貴様…」
レッド『誰にも言わずに、これから指定する場所へ1人で来い。無線の電源と発信機は切っておけよ。さもねえと……ここにいる奴らの首が飛ぶぜ?文字通り』
エックス「……分かった」
ハッタリの可能性もあるが、そんな危ない賭けに出る訳にはいかない。
従うより他、無かった。
本来なら決して乗るべきではない話だが、多数の罪無き命が懸かっている。
エックスが来たのは、かつてストーム・イーグリードが占拠したエアポート跡である。
周囲を、特に障害物などを警戒し、ゆっくりと進む。
エックス「っ!!」
殺気を感じ、急いで回避すると先程までエックスがいた場所に衝撃波が叩き込まれた。
レッド「あれを避けるとは流石だなエックス」
エックス「レッド…」
レッド「ゼロやアクセル達が出て来てるのにてめえだけ出て来ないから逃げ出したんじゃないかと思ったが、デボニオンとの戦いを見る限りそうではなかったようだから来てもらったぜ」
エックス「…俺に何の用だ?」
一体、どんな目的があって、自分との接触を望んだのか。
レッド「何、ちょいと交渉をと思ってな」
エックス「交渉だと?」
訝るエックスの顔が、次の瞬間驚愕に染まる。
レッド「この戦いを、止めねえか?」
エックス「は?」
驚きで何も言えなくなるエックスに、レッドは畳み掛ける。
レッド「簡単に止められるぜ、この戦いは。お前ら次第でな」
エックス「……お前達の方から仕掛けておいて、どういうつもりだ?」
どうにか言語能力を取り戻し、疑問を投げ掛ける。嫌な予感が走った。
レッド「大人しくアクセルを返せばいい」
エックス「……何だと?」
レッド「アクセルが戻ってくれば、俺達は何の文句もねえ…戦う理由がなくなる。第一、あいつがいたところで、お前らに何の得がある?返してくれるってんなら、今後の俺達の活動は控えめにしてやってもいいぜ。一般レプリロイドを巻き込まねえようにな」
エックス「…………」
レッド「さあ、どうする?」
エックスは暫く黙孝した後、口を開いた。
エックス「確かにアクセルをお前達
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