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凡人? 天才? それとも……。
第六話【春の訪れ?】
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ってくれた。
『早くしよう。後が五月蠅いから』
 やったー! と喜んでいたのはつかの間で、クラス委員って『桜沢君の連絡先知っている?』と快の連絡先を聞かれ、『天海の知っているよな? 仲いいから』『陽奈さんのも持っている?』と凛や快、陽奈の連絡先目当てかよ! それを知るために連絡先聞きに来たのかよ! かなり落ち込んだ。それでも諦めずに笑顔を作り、悪い、本人に聞かないと教えられないよ。と言って断る。大半のクラスメイトが一気にスマホのアドレス帳に登録されたスマホの画面を一通りに目を通し、嬉しくて、悲しいような複雑な気持ちのままスマホをポケットに入れる。
「大地君はモテモテだね」
 加藤君がからかうように言う。加藤君のからかい方は可愛いものだ。快に比べたら……。
「加藤君は興味ないの? 快や凛のやつ?」
 余り興味を示してなかったような気がするので確認がてら訪ねてみる。
「快君や天海さんかい? 僕は知っているよ。快君や天海さんと同じ中学校だからね。あっ! そうだ。忘れるところだった」
 加藤君は忘れそうになっていたなにかを思い出したようすで辺りを見渡す。
「どうした? 加藤君。急に周りを気にして?」
「僕としたことが頼まれていたことを忘れるなんて」
 一応、質問に答えてくれたみたいかな? 
 加藤君は一人の女子クラスメイトを見つけると。神凪さん! こっち。と言って一人の女子クラスメイトを呼ぶ。呼ばれた女子クラスメイトはあたふたとしながらこっちに来る。
「今日の紅白鬼ごっこ大戦のMVPの神凪さん」
 神凪さんが来ると賺さずに加藤君が神凪さんの紹介をする。
 あっ! 言い忘れていたけど、俺と凛が捕まって終わった。第三回戦の結果は白組の勝利だった。俺は勝手に自分が最後の希望と勘違いしていたみたいで、実は神凪さんは見つかってなかったのだ。翌々考えてみると最後の時に俺を追いかけて来ていた鬼も運動の出来そうなクラスメイトばっかりで女子クラスメイトあんまりいなかったような? 女子や運動が得意じゃないクラスメイトは神凪さんを捜していたのかな?
「どうしたんだよ? なんで神凪さんが?」
 もしかして、俺に気があるとか! 俺に人生初のモテ期到来か! 
「……迷惑かも知れないんですけど。……交換してもらえますか?」
「? 別にいいけど」
 キターのか? これは本格的に俺に気があるのかな? 加藤君が、大地君、にやけているよ。と耳元で忠告してくれた。俺は勘違いされないように慌てて無表情にする。
「……一応、言いますが。……私は付き合っていますから」
 加藤君が隣でクスクス笑う。笑う加藤君を睨むと、ごめんよ。と笑いながら謝る。
「い、今のことは誰にも言わないで下さい! 親にバレたら、彼が!」
 急に焦りだし、大地の首元を持って上下に強く揺らしなが
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