第六話【春の訪れ?】
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閉会式っぽいものあり結果発表に移った。その時、俺と凛。C組の委員、加藤君ともう一人の子。両クラス委員二人と来島先生、高島先生だけは結果を知っている。と言っても殆どのクラスメイトが知っているだろう。
「結果発表をするね。結果は……」
凛が結果発表する時、俺の心は心地よい気持ちだった。それは、反則ギリギリの行動をしても勝ちに行ったことをみんなは忌々しく思うよりも、その最後の最後まで諦めないことを評価してくれて、C組のクラスメイトが拍手をしてくれた。もちろん、教室に着いてからもB組のクラスメイトから拍手喝采を受けた。さらに結果が……。
「……結果は、B組の勝利! アイスはB組に提供したいと思います」
クラスメイトたちが拍手喝采で盛り上がり、閉会式っぽいものは無事終わり。アイスやジュース、お菓子などが配られクラス交流会フィナーレが始まった。
アイスを持って、快の所に行くといつも通りギャルゲーをしていた。
「大地かぁ? 今、俺は忙しいから話しかけないなぁ」
携帯ゲーム機の液晶画面を見ながら言う。
おいおい、折角の交流会フィナーレでギャルゲーするなよ。と思ったが敢えて言わなかった。だって、それが快と言う男なのだから。
快の隣にスペースを置いて座る。よく見るとこのアイス結構なお値段のカップ状のアイスだった。
なるほど。だから、みんな燃えていた訳か。確かに学生じゃ食べにくい額だよな。と一人でみんながアイスを欲しがっていた訳を勝手に解釈していると、目の前にクラスメイトの加藤君がジュースを二つとお菓子を持ってくる。
「大地君の好みは分からないけど、これ結構、僕は好きなんだ」
加藤君はそう言って近くに腰を下ろす。はい、どうぞ。とジュースを差し出す。あがとな。と言ってジュースを受け取る。
「大地君。君の連絡先、教えてくれないかい? あぁ、無論、強制はしないから」
食べているちょっと高めの学生には手の出しにくいアイスを吐きそうになる。もちろん、気持ち悪いからじゃなく。唐突だったから驚いただけである。こういう経験がない訳じゃないけど、こういうのは慣れないものである。
「もちろん、大歓迎だよ。って、言うか、こちらこそお願いします!」
慌ててポケットからスマホを出して頭を下げる。加藤君は、あはは。と苦笑しながら赤外線で連絡先を交換する。他のクラスメイトとも仲良くなれるなんて!
「それでは、これからよろしく、大地君」
「こちらこそ、よろしくな、加藤君」
こっちに来て、三人目の友達が出来て少し嬉しい。これで向こうの心配してくれていた友達にもいい報告出来るぜ。
『クラス委員、連絡先交換しよう』とクラスの殆どの人が来る。あれ? 夢を見ているのかと頬を摘んでみるが頬が痛い、これは夢じゃないんだ! と驚き、加藤君の方を見ると、ニッこと笑
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