第1話 迷子の子虎?
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だっけ?
……
ええええええええええ!!!
名前、忘れちまった!!
「ど、どうしたの?急に?」
どう伝えればいいのか分からない。
うーん。
絵で伝えられるか!
今こそ、俺の発想力が求められている!
がりがり……(絵描き中)
さっきの図解に新たに絵をたしていく。
ふきだしを書いたり、文字ではなく記号で、頑張りました。
「……何かを忘れたとか?えーと、名前かな?」
き、鬼才!ここに鬼才がおる!!
赤毛の人マジSUGEEEEEEE!!あ、赤毛の人なんて呼んじゃだめか……でも名前知らないし。
「当たったみたい?……えーと、ここまでの話をまとめると君は召喚されて、姿が変わり、名前を忘れたって事だよね?」
こくこく。
「普通の召喚事故でもそんな事は起こんないはず……召喚の失敗時にショックで記憶が飛ぶってのは聞いた事あるような気がするけど……姿が変わるのはないなぁ……」
じゃあ俺の姿が変わったのは、召喚とは関係ないって事か?
うーん。
なんか引っ掛かるんだけどなぁ……
「君の姿が代わってしまった事には何か意味があるのかな?」
ん?
なにか思い出せそう。
意味がある?
『お前のあるべき場所へ……あるべき姿で……』
!?
唐突に何か思い出したぞ!?
確か、召喚される前に声を聞いたんだ。
さっき思い出した言葉以外思い出せないけど……
それにしても、俺のあるべき場所……あるべき姿?
どういうことだ?
この世界が俺のあるべき場所?この姿が俺のあるべき姿?
おいおい、俺は生まれも育ちも日本だし、生まれた時から人間だ。
前世がここの生まれで虎だったとか言うなよ?
っていうか、名前を忘れたのもこれ(声)のせいのような気がしてならない。
なにか?声の主は俺に虎としてこの世界で生きろとでも言いたいのか!
「急に静かになったけど、なにかわかったの?」
男が声をかけてくる。
とりあえず頷く。
「もしかして名前を思い出せた?」
首を振る。
男は少し黙ってから俯いた。
「……ごめんな、召喚事故おこして。名前を忘れたのは俺のせいだよな。多分、姿が変わったのも……」
それに対して思いっきり首を振る。
「え?」
男は驚いている。
「違うって言いたいのか?」
頷く。
図解をぺしぺし前足で叩く。
「もしかしてさっきわかった事があるって、姿が変わった事や名前に関してわかったの?」
頷く。
わかったつっても少しだけだけどな。
「どうして姿が変わって名前を忘れたの?」
うーん。どう説明するか……。
頭の中で聞こえた声の
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