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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
48 修行〜When others don't see her , that's the girl for you.
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入った。フランの部屋は壁に引っ掻き傷や、蜘蛛の巣みたいにヒビが入っていた。家具はボロボロでベッドだけは壊れる度に取り替えているのか新しいものだった。
私とフランは壊れかけの椅子に腰掛けた。
「あのねパチュリー。せっかく来てもらったんだけど…」
「わかってる。その話をしにきたの」
〜少女説明中〜
「え…」
「言った通りよ。貴女は私に任せて置けばいいの」
フランは涙目になり、何度も聞いてきた。
「本当に…?」
「本当よ」
「本当の本当に?」
「本当の本当に」
「本当の本当の本当に?」
「本当の本当の本当の本当に。大丈夫。今まで辛かったね…」
「うっ…ぐすっ…うぇぇぇえん!!」
フランは泣いて私の胸顔を埋めて抱き付いた。私はフランの頭を撫でながらあやした。
「よしよし」
「ひっく、うぅ…」
見た目相応に大泣きしたフランはとても狂っているように見えなかった。
「うぅ…」
「ほらほら、泣くのを止めて早くしましょ?」
「うぅ、ち、違うの…」
私はハッとした。フランの雰囲気が変わっていている。
ま、まさか…!
「アハ」
フランの目からはハイライトが消えていて、背筋の凍るような笑顔をしていた。
「ソノ首をきュッテしてみタら―したくない!―ぐちゅぐちゅっておニくをかき混ぜて―だめ!―ツメをイチまイイちマい剥がして― ―メをクりぬいて― ―脳味噌ヲ引キズリ出シタラ―『ゾクゾクシテタノシイカシラ』?」
「……!」
私はすかさず賢者の石を掲げた。
「コレハ…!」
賢者の石はフランを吸い込み始めた。
狂ったフランは抵抗しようとするが、まるで西遊記に出てくる瓢箪の紅葫蘆(べにひさご)のようにあっという間にフランを吸い込んでしまった。
石の中にはどろどろに溶かす液体や、何億ものホイミス〇イムのかわりに何兆ものホムンクルスがいる。宇宙空間のような果てしない空間にフランがいるのがわかる。私はフランが殺戮を繰り返す光景を見守るために図書室に戻っていった。
「そう。パチェはやってくれるのね」
パチェの使い魔の小悪魔からパチェの伝言を聞いた。
「はい!これで妹様も何時でも一緒にいられますね!」
「気が早いし、まだ確定した訳じゃないわよ。でも、私も信じて待っているわ」
小悪魔にはそう言ったけど、私の運命のビジョンにはフランの笑顔が僅かながら見え始めている。狂気で分からなかったフランの運命が少しずつ動いているのが分かる。
私は良い友達を持った。気まぐれに召喚に応えた時からは想像出来ないほどに親しい者に囲まれている。運命を操る私が言うのも変だけど、人生は何が起こるかわから
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