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【完結】剣製の魔法少女戦記
第六章 正義の在り処編
第百八十一話  『謝罪と新たな情報』
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それをフェイトは起動後の画面に移す。
再生されるとその映像機器から映像が流れ出す。

『うまく再生されているかね?』

そこからは顔を仮面で隠し、男とも女とも判断できない声で話す人物の映像が流れ出していた。

『まぁ、いいだろう。さて、では私からある提案だ。私から指定するのはスバル・ナカジマとティアナ・ランスターの二名だ』
「えっ……」
「あたし達……?」

いきなり名前を呼ばれて困惑の表情を浮かべる二人。
確かに呼ばれれば吃驚するものだ。
なにが狙いだ……?

『この二名を二日後にミッドチルダ東部の“パークロード”に寄越してこい。もちろん、この二名だけだ。
他のものがやってきたら、そうだな。遊びに来ている観客を無差別に殺していくというのはどうだろうか……?』

『なっ!?』

それで私達は思わず叫びを上げる。
こいつはなにを考えているんだ!
無差別に殺害するなんて……。狙いは最高評議会の残党ではなかったのか?

『それを起こしたくなければ二人だけで来い。友達が待っているからねぇ。ククク、ヒハハハハハハッ!』

そこで映像は途切れて映像端末も爆発してしまった。

「………これが相手の指定だよ。だから、スバルとティアナには聞かせたくなかったんだ。あまりにリスクが高い任務だからね。できれば私達で秘密裏に処理しようという考えもあったんだよ?」

そう言ってフェイトは辛そうな表情になる。
確かにこれは二人には辛い任務ね。
観客の命も掛かっているとなると大問題だ。
しかし、スバルとティアナの二人はどこか決意をしたような表情になっていて拳を握りしめていた。
これは……もしや。

「あたし、やります! 責任重大ですけど、なんとかやってみます!」
「あたしもやります。リオンが待っているというんなら、やります!」

二人は覚悟を決めたのだろう、その気持ちはもう揺らぎはないという感じだ。

「わかったわ。だけどこちらでも手は打たせてもらうで。やられっ放しなんてこちらの気が収まらないわ!」

はやても覚悟を決めたのだろう、二人に任せることにしたようだ。
手を打つ、というのは……おそらく。
まぁ、私達も出来ることをしていこう。
誰も死人は出させないわ……!
私はもちろん、私達の信念に賭けて!



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