第六章 正義の在り処編
第百八十一話 『謝罪と新たな情報』
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………しばらくして、スバル達フォワード陣のみんながブリーフィングルームにやってきた。
「フォワード部隊、参りました!」
ティアナが強い声で五人を連れて挨拶してくる。
うん、ここはしっかりしているわね。
「うん、よく来てくれたんね。と、その前にみんなには謝っておきたいことがあるんよ」
『はい?』
はやてがそう言って先ほど私達に諭された事を包み隠さずにフォワード達に伝える。
はやても罪悪感があったのだろう、頭を下げていた。
そんなはやての姿にまずティアナが口を開く。
「頭を上げてください、はやて部隊長。あたし達の事を思って敢えて呼ばなかったっていうのには少し反論したいところですけど、その分部隊長の思いも知れてよかったですから」
「そうですよ! きっとリオンが関係していることは確かなことです。
でも、あたし達はそこまで弱くないです。きっと、リオンを助けますから」
ティアナとスバルはそう言って強さを遺憾なく発揮してくれた。
やっぱり強くなったわね。改めて実感できるわね。
「うん。僕達はもう弱くありません。並んで皆さんと戦いたいですから。ね、キャロ?」
「うん、エリオくん!」
「私達はまだまだ未熟ですけど足を引っ張るほど弱くはありません。必ず力になります!」
「ラン姉さんの言う通りです。だから遠慮なんてしないで全力で僕達を頼ってください!」
エリオ、キャロ、ラン、レンも負けじと声を上げる。
特にレンは良い事を言ったわ。後で褒めてあげないとね。
「うん……ほんとみんなゴメンなぁ。それと、ありがとうな」
それではやては改めて謝り、そして感謝の言葉を言うのだった。
少しして全員が着席し、スクリーンを写すために部屋の中が暗くなった。
そして映し出されるのはあの時に戦った機械兵士の残骸だった。
フェイトが立ち上がってみんなに説明を開始する。
「それじゃ、もうみんなも知っていると思うけどこの機械兵士だけど、―――コードネームはキリングドールと名付けられました」
キリングドール……殺人人形か。
確かに、殺傷兵器を軽く使ってきたのだからこの名前が妥当なところね。
「キリングドールは魔導の力で動きながらもその実それは防御にのみ使われています。ですから主武装は実大剣に銃の二パターンに今のところは限られています。
ガジェットのように後継機型も出てくるかもしれないからみんな、十分注意してね」
フェイトの言葉に私も含めて無言で頷く。
「そしてここからが本命………スバルにティアナは特に覚悟して聞いてね?」
「は、はい!」
「了解しました!」
それでフェイトはある画面に移行させる。
それはキリングドールの残骸から発見されたのだろう、映像機器。
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