暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜白の剣士〜
コンバート
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、メタリックな高層建築群、それを網目のようにつなぐ空中回廊。まさしくALOとは対称的なサイバー感溢れる世界だった。
辺りのプレイヤーは銃をぶら下げているのを見て多少気圧される。

「ここが、GGOの世界・・・」

改めて俺はここが銃の世界なのだと自覚した。さて、キリトを探そうとしたその時、後方から大きな声がした。

「な、なんじゃこりゃあああ!!!」

声のしたところを見るとそこには身長低めの“女の子らしき”プレイヤーがいた。背中まで伸びた長い黒髪、全体的に細く、透き通るような白い肌。
男からすればナンパするであろうその容姿をもったプレイヤーは自分の姿にオロオロとしていた。

「そういえば俺の容姿はどうなってるんだ?」

そう思い、俺はミラーガラスに近づき自分の姿を見た。

「これは・・・」

その姿はALOでのリュミエールになる前のアルモニーとCOS(クロスオーバーシステム)でリンクしたときの容姿ににていた。
髪は白髪だが、肩まで伸びている。目は蒼と赤のオッドアイ、体型は少し細身といった容姿に設定されていた。

「・・・・・」

俺は頭を切り替え、先程悲鳴(?)をあげたプレイヤーに声をかける。

「おい、キリト」

「ま、まさか、シオン?」

「やっぱりか・・・」

女の子らしきプレイヤーがキリトと判明した時、一人のプレイヤーが声をかけてきた。

「おおっ、お姉さん運がいいね!そのアバター、F1300番系でしょ!め〜〜〜ったにでないんだよ、そのタイプ。どう、今ならまだ始めたばっかだろうしさぁ、アカウントごと売らない?二メガクレジット出すよ!」

『お姉さん、ねぇ・・・』

俺は慌てて胸部に両手を当てるキリトを見ながら同情の眼差しを送る。そんな中、話しかけてきたプレイヤーが俺を見て驚いた。

「お、おい兄ちゃん!そのアバターM9100番系じゃないかい!そのアバター、このお姉さんと同じくらい珍しいんだぜ!」

「そうなのか?ちなみにこいつは男なんだが」

そう言って俺はキリトを指差した。

「じゃ、じゃあ・・・それM9000番系かい!?す、すごいな、それなら兄ちゃんたち、四、いや五メガ出す!売ってくれ、ぜひ売ってくれ!!」

「悪いな、このアバターはコンバートなんだ。ちょっと金には変えられない、悪いね」

「そ、そうか・・・」

男のプレイヤーは残念そうな顔をしたが、しかし切り替えて尋ねた。

「噂じゃ、その手のレアアバターはコンバート前のアカウントを使い込んでるほど出やすいらしいんだよね。参考までに、前のアカのプレイ時間を教えてくれないかい?」

「プレイ時間・・・」

俺は頭の中でSAOのことを浮かべたが、それをいれると余裕で一万を越えるので
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ