コンバート
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にしてください」
「はいはい。うん、高嶺君はちゃんと鍛えてるねぇ、しっかりと肉がついてる」
今、俺の体をさわっているこの看護婦。俺が退院してから、というかALOでの一件が終わってからお世話になったのがこの安岐さんである。
時折このように筋肉のつき方を確認するのだが、手つきがいやらしい。
「それで、どうして安岐さんがここに?」
「あの眼鏡のお役人さんから話聞いてるよー。なんでもお役所のために仮想、ネットワーク?の調査をするんだって?それで、リハビリ中の桐ケ谷君と高嶺君の担当だった私にぜひモニターのチェックをして欲しいとか言われて、今日はシフトから外れたんだ。師長とも話ついているみたいでさ、さすが国家権力って感じだよねー。とりあえず、またしばらくよろしくね、二人とも」
「ええ、こちらこそ」
「あ、こ、こちらこそ・・・」
俺は平然と返して、キリトは少々ぎこちなく返した。
安岐さんに菊岡のことを聞いたのだか、どうやら外せない会議があるらしく、来ていないらしい。その代わり、彼からは伝言を預かっていた。
『報告書はメールでいつものアドレスに頼む。諸経費は任務終了後、報酬と併せて支払うので請求すること。追記───美人看護婦と個室で二人きりだからといって若い衝動を暴走させないように』
メモを読んだ俺とキリトは封筒ごと握りつぶし、キリトはポケットに放り込んだ。
「あー、それじゃあ早速ネットに接続しますんで・・・」
「あ、はいはい。準備できてるわよ」
案内されたところには二台のベッド、そしてモニターとアミュスフィアがあった。
「じゃあ脱いで二人とも」
「は、はい!?」
「わかりました」
キリトが戸惑うなか、俺は言われるがまま上を脱いだ。
「電極貼るから。どうせ入院中に全部見ちゃったんだから・・・」
安岐さん、なんか目が危ないですよ・・・、俺はそう思いながらベッドに横たわる。
心電図モニター用の電極を上半身の各箇所に貼られると、俺はアミュスフィアを頭に被り電源を入れた。
「えと、それじゃあ・・・行ってきます。多分、四、五時間くらい潜りっぱなしだと思いますが・・・」
「俺たちのモニタリング頼みます」
「はーい。二人のカラダはしっかり見てるから、安心して行ってらっしゃい♪」
「よ、よろしくお願いします・・・」
俺は眼を閉じると耳元でスタンバイ完了の電子音がなった。
『さて、行くか・・・!』
「「リンク・スタート!!」」
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GGOの世界に降り立つと目の前に広がる世界はまるで鉄の世界だった。
薄く赤味を帯びた黄色に染まった空
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