『第四十三話』〜次元世界探求記〜
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が現れないなんて普通は考えられないし、なによりこの立て札。
――なんだよ☆って!
馬鹿にしているのだろうか。……絶対にしているんだろうな。
これを造った奴を見つけたらその顔に一発拳を全力で捻じ込んでやる……!
[なに物騒な事を考えてんだよおい。お前が全力だったら頭がスプラッタな【自主規制】になるだろうが]
ソウルが何か俺に突っ込んでいる気がするが今は無視だ。
通路を更に進むと迷路のように入り組んできた。分岐点がいくつもあるのだ。
「これは、出口にたどり着くまで一苦労だな」
[気を抜くなよ、何があるのか分からないんだからな]
「分かってるよ」
通路はぼんやりとした光に照らされてはいるが、明るいとはとても言えないので隅の方は暗く見えにくい。
それは光源が壁に設置されている松明だからだろう。
この松明は実は『不滅の松明』という名の魔道具だ。
効果は名前の通り灯っている火が魔力が周囲にある限り消えないというもの。
ダンジョンでは定番の代物だ。
[それにしても分かれ道が多いな。分かれ道の後に更に分かれ道が幾つもあるなんて、製作者の性格が頭に浮かぶようだ]
合計26ヶ所目の分岐点の左の通路を選ぶなり、ソウルが小さく愚痴をこぼした。
確かに気が滅入るくらい構造が入り組んでいる。分岐点の先が分岐点に繋がっていたり、行き止まりだったりと、ちゃんと先に進めているか少し不安だ。
時間だって二・三時間程経っているだろう。
再び現れた分岐点を左に進むと、状況に変化が訪れた。
通路の先から数匹の魔物が姿を見せたのだ。
そいつ等は2m近い巨体で特徴としては浅黒い緑の皮膚に豚に似た顔、腐敗臭に似た体臭をしていた。
「オークか……」
[楽勝だな]
オーク。ランクで表すならばCランク管理局の通常戦闘魔導師でも勝てるであろうレベルの魔物だ。
今はどうでもいいことだが説明するとオークは雄しか存在しない(ゴブリンも同様)。
ではどうやって子を作るのか。
答えは簡単、異種族の女に子を生すのだ。
オークの繁殖方法は異種族の雌と交尾をして無理矢理孕ませるというもの。
そのため、女性が出会いたくない魔物に選ばれたり積極的に討伐される。
囚われた女性は昼夜を問わず犯され続ける。
オークの精力は凄まじく囚われた女性がまともなままの方が少ない。
大抵は精神的な死を迎えていたり、女性として死んでいたりする。
早ければゴブリンは一週間で生まれる。
しかも、生まれる時は基本的に三つ子や双子で、成人するまでは大体三カ月。
そいつ等の数は16、全員が人間一人分はある大きさの棍棒を握りし
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