『第四十三話』〜次元世界探求記〜
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来る人がいないらしいから分かりやすいようにとか]
「いや、そんな親切心いらないしというかダンジョンってゲーム? ゲームなのか? 俺らは何時の間にかゲームの世界に入り込んでしまったのか?」
[そんなわけないだろ、少し落ち着け]
いや、落ちつけって言われても無理だろ。こんな分かりやすいモノがあっていいのか? 今までこんなのは無かった、やっぱり何らかのトラップだろ。それが一番妥当な考えだよな? そうだそうに違いない。だとしたらどんなトラップだ? 落とし穴? 違うな、単純すぎる。落とし穴は他のトラップと組み合わせることで初めてまともに機能するものだ。最初から設置してあるのは考えにくい。上下左右からの矢か? 此れも駄目だ、簡単すぎる。障壁を張れば簡単に攻略可能だ。魔法陣か? これが一番可能性が高いな。おそらく酸素の消滅、爆炎、水責め、全方向からの永久魔力弾、ゴーレム軍団のどれかだと思うが……いや、全部無いか? どれも奥深くに進んでからの方が有効なもの………転移ならどうだ? ダンジョンの何処かに飛ばせばそのままにさせることで自身の位置情報を混乱させ、新たなトラップを起動させてしまうというパターンなら[いいかげんにしろおぉぉぉぉぉおおおお! 『封印弾』!!!]あり得るかもぉぉおおおおおお!!?
「何すんだテメェ!? 危ないだろうが!!」
[何時までも考えてんじゃねぇぞ!! もう二十分は経つぞ!? それに唯の魔力弾だから然程危険じゃねぇよ]
「嘘つけ! 『封印弾』って聞こえたぞ俺は!! 殺す気か!!?」
『封印弾』は着弾したものを半永久的に封印しちまう射撃魔法の中でも質の悪い魔法じゃねぇか! 生物に着弾したら封印を解かない限り永久に昏睡状態になっちまうだろうが!!
[お前なら平気だと信じてる!]
「信じられても無理なものは無理だ! いくらなんでも出来る事と出来ないことがあるぞ!!」
というか、絶対信じてねぇ! 完全に俺を殺る気満々だったろうが!! 殺気がビンビンだったぞ!?
[そんなことはいいからさっさと入ろうぜ。時間は限られてるんだからな]
「そんなことってなんだよ!!」
俺はツッコミを入れるが、ソウルの言っている事も間違いではないのでダンジョンへと足を踏み入れ
――ガァァン!!
足をとめた。
後ろから下大きな音に振り向くとそこには何もない壁があった。
[閉じ込められたか……]
俺は入口であった壁に右手で触れる。
「この壁…いや、このダンジョン全体が魔力でコーティング、
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