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101番目の舶ィ語
第二話恐怖の転入生
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そう期待が混ざった瞳で見つめてきたキリカ。
今まで、気づかなかったが今日のキリカからは甘い匂いがしている。
ヤバい、危険な雰囲気だ。
そう思って視線をキリカの顔から逸らしたが逸らした先が悪かった。視線の先にはキリカの豊富な胸元があった。
デ、デカイ。
って馬鹿、見るな!

_____ドク、ドクンドクン。

ああ。手遅れだ。
また、(・・)なってしまった。(・・・・・・・)

「ふっ、そうだね……キリカ。君が望むなら今からキリカたんと呼ばせてもらおう。
だけどアランが呼ぶ呼び方でいいのかな?もっと可愛いらしい呼び方もあるかもしれないよ。可愛い娘には可愛いらしい呼び方がたくさんあるものだからね。
キリちゃん……は子供っぽいかな。ならキリンとかはどうだい?」

「あはははっ!それじゃあ私、首が長い草食動物になっちゃうねっ!」

「じゃあ……キリリンとかはどうだい?」

「う〜ん、やっぱりモンジ君にはキリカって名前で呼んでほしいな」

「わかったよ。ではキリカ。もう学校に着くけど手に持っている鞄を貸してごらん。
持ってあげよう。可愛い女の子に荷物を持たせたままでは紳士失格だからね」

「えへっ!ありがとう」

キリカから鞄を受け取りその鞄を手に持つと、アランが驚愕したような顔をしているのが目についた。口をパクパクと金魚のように開いたり閉じたりして動かしている。

「モ、モモ……」

桃?

「モンジがキリカたんの鞄を持っている……だと?」

なぜだか物凄く驚いているが何故だ?

「女の子好きでも行動ができないヘタレモンジが紳士になった……だと?
モンジ、大丈夫か?なんか変な物を拾い食いしたとかないよな?」

アランが心配そうな、なんだか残念な人を見る目で見つめてきた。
残念なアランに残念な人認定されたら俺の人生は終わるのでここはきっぱり否定しとこう。

「そんな理由(ワケ)あるかー。女性に優しくするのは当たり前だろ!」

「うんうん。紳士モンジ君、とっても素敵だよっ!」

キリカが同意してくれた。
キリカが頷いたせいか、アランは俺とキリカの顔を交互に見てから視線を俺に向けて言葉を放った。

「僕だって紳士だ!紳士といえば僕。アラン・シアーズは本日から紳士になる!」

まるで某海賊が俺は海◯王になる!と宣言したみたいに坂の途中で周りにたくさんの生徒がいるにもかかわらず大声をあげて宣言した。
(本当、アホだな。武藤よりもアホだ)
周りは皆、アホのアホ発言で引いたが本人は気づいていない。

「あははっ……そうなんだ。頑張ってねー」

「うん、だから僕もキリカたんに優しくするよ」

「結局、キリカたんって呼ぶのかよ!」

「当然!キリカたん
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