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その魂に祝福を
魔石の時代
第三章
世界が終わるまで、あと――4
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しれないけれど)
 目下、御神光は第九七管理外世界における脅威として数えるより他にない。彼が単体で世界を滅ぼせるとまではさすがに考えていないが、下手にジュエルシードの力を取り込もうものなら話は変わってくる。現時点ですらクロノ一人では御せない相手だ。もしもそんな事になったら、専門の大部隊でも編成してもらわなければ対処できそうになかった。
(とはいえ……)
 現実的に考えて、そんな部隊が編成されるまでには呆れるほどの時間がかかる。それを待つ間にどれだけの被害が出るか知れたものではない。
(こういう時、管理局内のしがらみにはうんざりさせられるわね)
 とはいえ、腐っていても仕方がない。それに、そもそもそんな事態にならようにするのが私の役目だ。今はその役目に集中しよう。
「あの子――金髪の子達については何か分かった?」
 御神光と行動を共にしている金髪の魔導師。彼女の魔法は明らかにミッド式だった。しかも、あれほどの才能の持ち主。そんな人物が、管理局のデータベースにないと言うのは考え辛いのだが……。
「いえ、ダメです。せめて名前が分かればとっかかりができるんですが……」
 偶然なのか、意図的なのか。ともあれ、あの少女は徹底して名前を隠している。お陰で目下あてになるのは、魔力値と魔力波動。あとは外見だけ。彼女の身元を割り出すのは難航していると言わざるを得ない。
(魔力波動で引っ掛からないというのもおかしな話なのだけれどね)
 とはいえ。例えリンカーコアが活性化していたとしても、魔導師として登録されていない場合、当然魔力波動も登録されない。クラスが極端に低い――つまり、ろくに魔法が使えない――場合なら、そういったケースが全くないという訳ではない。……が、もそれがAAAクラスの魔導師となれば話は別だ。何しろ、事は治安維持に関わるのだから。
「御神光の魔力波動は?」
「ありません。というより、彼の魔力は明らかに異質です。ミッド式の理論では説明がつかない特徴がいくつもあります。一応私達の基準に当てはめるならクAAクラスだと考えられますが……暴走状態ではAAAクラスにまで跳ね上がっていますから、断言はできません」
 クラスはともかくとして。魔力の異質さは、実際に交戦したクロノも言っていた。
『何と言うか……『魔力そのもの』に意思があって防御を喰い破ってくるような不気味な感触がしました』
 それが何を意味するか分からないものの――彼の扱う魔法は、私達にとって未知である事は明らかだった。それはもう分かっていた事であり、目新しい情報ではないが。
「彼に対しては、やはり別のアプローチが必要ね。……あの子の素性が分かれば、別
のアプローチ方法も見つかるかもしれないのだけれど」
「そうですね……。あ、あの子に関してですがもう一つ。おそらくですが、雷の魔力
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