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その魂に祝福を
魔石の時代
第三章
世界が終わるまで、あと――4
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 それに関しては、管理局も調べているらしい――が、結果はいまひとつのようだ。そして、管理局より効率的に彼女の身柄を調べる術を僕は持っていない。辿りついた結論に絶望的な徒労感を覚える。全く無力もいいところだった。
(ダメだ。これじゃあ、僕は本当に役立たずじゃないか)
 ジュエルシードは僕が見つけた。なのはは僕が巻き込んだ。その結果、光は家に帰れないと言った。さらに、殺戮衝動に蝕まれ、怪物になろうとしている。場合によっては、なのはが……こんなにも光を慕っているこの少女がその怪物を殺さなければならない。
 それを止める事が出来なければ、僕は何のためにここに来た?
(この世界を守りたかった。この世界の人を傷つけたくなかった……)
 それなら。それを望むなら。この状況を好転させなければならない。誰も何も失わないように。それは僕がやらなければならない事だ。それが出来なければ、僕が来た意味などまるでないのだから。
(巻き込むだけ巻き込んで。傷つけるだけ傷つけて。今僕がした事はそれだけ。こんなんじゃ終われない! 終わる訳にはいかない!)
 自分の無力さはもう嫌というほど思い知った。そのうえで。それでも。ベッドでうつせになっているなのはを見つめて、覚悟を決める。
 なのは達をもう一度あの家に――平穏な日々に帰す。それが僕が果たすべき義務だ。

 ――世界が終わるまで、あと六日




 明かりを落とした部屋の中。携帯電話の小さなディスプレイだけが無機質な光を放つ。
 そんな中で、私はひたすらに映し出される時計を見つめていた。
(もうじき日が変わる……)
 今の時刻は五月四日の二三時五八分。あと三分で今日が終わる。
『たくましい男の子に育てよ』
『も〜! 私は女の子だよ!』
『なら、これは没収な』
『あああああっ! 何でそんな意地悪いうの!?』
 五月五日。明日は光が作った柏餅を分けてもらって、毎年毎年飽きずにそんな事を言い合っていた。二三時五九分。あと一分で、その日が来る。来たとしても、光はいない。
(また一日が終わっちゃう……)
 リブロムの言葉を信じるなら――本当にその言葉が正しいなら、もう時間がない。
 五月一〇日。それが、光が光でなくなる日だった。その日を迎えれば、私か、恭也か、お父さんか――それともあの子達か。それが誰かは分からないが、光を殺さなければいけなくなってしまう。現実感がわかない。とても信じられない。信じたくない。
 それなのに、何故か焦りだけが背中を突き動かす。何かをしなければならない。何をするのか、まだ分からないのに。決めなければならない。けれど、何をどう?
(そもそも、私は何を迷っているの?)
 ユーノはこの世界にとって危険なジュエルシードを回収するために来た。リンディさん達はこの世界を
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