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Fate/insanity banquet
Fifth day
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。何故王が、カリヤと一緒に」
「乱・素玄人。貴様とは、何があっても話を付けなくてはならないからな。そこを動くなよ……」
 乱・素玄人、否、湖の騎士であるランスロットに今にも殴りかかりそうにしていると、彼が大きく首を左右に振って否定する。
「お、王よ。誤解です。いや、どれから誤解を解けばいいのやら、私にも分かり兼ねているのですが、とりあえず色々と誤解です」
 信じてください、と言いたげな彼は、飼い主に叱られている犬を彷彿させる。一発ぶん殴っただけでは足らないと思っていたセイバーだが、彼のその姿を見て、心を落ち着かせる。
「ふむ、私の唯一無二の親友の言葉を信じるとして。では、昔のことは、ひ、と、ま、ず、置いておいて。何故、トキオミとカリヤを襲ったのか、その理由から聞かせてもらおうか」
 寛大な王の心に感謝、とも言いたげな顔で彼は話し出す。
「それはですね、私が今、仕方がなく契約をしているマスターの無茶振り命令の一つでして。私が意図してやったものではないのです。数人の写真を見せられ、この少年たちを抹殺しろ、とか言うんですよ。あの方の元にいるということは、ブラック企業で働いているようなものですから!」
 どこかのハサンも言っていたブラック企業という言葉。サーヴァントというものは、ここまで過酷な働きをしなくてはならない存在らしい。
「だから、こうしてあの方の目を盗んで、あなたに謝ろうと思って、ここに来たのです。カリヤ、そして、あなたにも」
 そう言い、ランスロットはカリヤとトキオミに視線を合わせる。
「えっと、お兄さんは俺と何か関係ある……」
 一番雁夜が気になっていたことを聞こうと口を開くと、どこからともなく一人の少女の声が聞こえてきた。
『御機嫌よう、バーサーカー。いい午後を過ごしているかしら?』
 そこに魔力の気配を感じ、セイバーは瞬時に、ランスロットの言うマスター からのパスなのだと判断する。
「ええっと、マスター?」
『なぁに、バーサーカー?』
 うふふと笑い声を漏らす彼女に、ランスロットはびくびくしながら尋ねる。
「何故、そんなに機嫌の悪そうなお声をしていらっしゃるのでしょうか、我が主よ」
『それは、わたくしの言いつけを破って、狂化しないまま、かつての王と先の聖杯戦争の元マスターの元にいるからじゃないかしら』
 彼女の言葉を聞き、さあっとランスロットの顔から血の気が引く。ヤバい、全部ばれている。この様子だと、さっきの会話も全て筒抜けの可能性もありえる。ランスロットが
『こんなところで、何、油売っているのかしら』
 怒り心頭といった、彼女の声が響く。絶対零度の冷たさを感じさせる彼女は、彼に非情ともいえる命令を下す。
『さっさとそこの、チビーズプラス騎士王を始末なさい』
「ま、マスター。あなた、昨日私に、彼らを殺
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