Third day
[24/24]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
「ボクの生涯唯一の女よ。ボクは、この国を素晴らしい物にしてみせる。『理想郷』と、そう呼ばれるほど美しく、誰もが羨むような国にしてみせる」
きっとそれが自分の幸せであり、彼女の幸せだ。自分も彼女もこの国を愛していた。ならば、この国を素晴らしい物に変えてみせる。そう考えたことだけが、今の彼の希望であった。
彼は名残惜しそうに彼女の頬を一撫ですると、寝台から腰を上げた。彼はもう振り返らない。彼は紛れもない、この国の王なのだから。彼は愛しい人の部屋を後にした。
「そして、いつの日か君を」
彼の瞳が妖しく揺れた。
「再びこの大地に降り立たせよう」
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ