人間社会的にDEAD or DIE
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
かリクエストはあるか、リアス?」
「なら、全力で走ってみて。炎駒は危ないからってあまり速く走ってくれないの」
「それ位ならお易い御用だ。シュナイダー、お前の力を見せてやれ」
「メル!!」
シュナイダーが駆け出し始め、徐々にそのスピードを上げていく。ふむ、積載量が100kg程で時速140kmか。シュナイダーはまだ2歳だから素の身体を鍛えればまだまだ伸びるはずだな。と言うかオレが素で走った方が速いな。リアスは速い速いとはしゃいでいるが、これが一般的なんだろうな。
しばらくシュナイダーを走らせると湖の傍に手が入っていない様に見えて、手が入っていないと維持出来ないような場所が見えてきた。以前リアスに聞いた事がある場所で間違いないだろう。
「ほう、聞いていた以上に綺麗な場所だな」
「そうでしょ。小さい頃はよくお兄様に連れてきてもらったの」
魔王の仕事が忙しいだろうに抜け出して妹と遊んでいたんだな。オレもガッシュと遊んでやりたいんだが親父達があまり会わそうとさせない。それでも親父達の眷属の警備をくぐり抜けてガッシュと会ったりはしている。まあ、まだ1歳の赤ん坊だからな。精々が抱き上げたりするだけしかしてやれない。おっと、今は関係なかったな。
シュナイダーに止まる様に指示を出してリアスと共にシュナイダーから降りる。そのまま歩いて湖まで近づいて水を掬ってみる。掬った水に物質調査の魔法をかけて調べてみると生物にとってかなり住みやすい状態の水である事が分かる。ちょっと感覚を広げてみればかなりの生物がこの湖を住処にしているようだ。
「何か面白い物でも見つけたの?」
「いや、詳しく調べるには湖に潜らないといけないからな。まあ、暇つぶしに釣ってみるか」
転移で倉庫の中から釣り竿を引っ張りだす。先端には錘と針だけがついているそれを湖に投げ込み、気配を頼りに竿を操り、何かに引っ掛ける。それを無理矢理力づくで引き上げる。って、おい。
「水質的には居てもおかしくないが、なんで鮭が釣れるんだよ」
針を外して釣り上げた鮭をリリースする。いや、リリースして良かったのか?明らかに生態系がおかしい気がするのだが。
「ねえねえ、私もやってみたいんだけど」
「構わないが、少し場所を変えよう。シュナイダー、しばらくは自由にしていていいぞ」
シュナイダーを解放してリアスと共に木陰になっている場所まで移動して小さなイスと釣り竿を用意して並んで糸を垂らす。今度は先程の様に竿を操る事もせずに、ただ糸を垂らすだけだ。無論、餌として疑似餌は付けてある。それだけだ。ポイントを気にしたりする事も無く、ただ糸を垂らしているだけなのだが、この湖の魚はスレていないらしく簡単に釣れてくれる。のんびりとする為に釣りでもと思ったのだがな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ