マクロスF
0757話
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話を聞いたが、シェリルは小さい頃にグレイスに拾われるまでは俗に言うストリートチルドレンだったらしい。マオ・ノームの血縁者……恐らくは孫であるシェリルが何故そのような待遇になったのかは分からないが、それでもその頃の記憶があるだけに自らの帰るべき場所というのには思うところがあるのだろう。
「じゃ、行くか」
「ええ。そうしましょう」
俺が空間倉庫から出した帽子とサングラスで顔を隠しながらS.M.Sから出て行く。
その際に社員の数人から羨ましげな視線を向けられたが……恐らくあいつらは俺と一緒にいるのがシェリルだと分かってる奴だろうな。
ぶっちゃけ、S.M.Sで俺とシェリルの仲は色々な意味で公然の秘密的な扱いになっている。まぁ、記者会見の件やら、ガリア4の件があり、決め手となったのは俺がS.M.Sの宿舎を出たことだろう。勿論宿舎を出るのには色々と理由があるが、それでもこれまでの事から俺とシェリルが同棲する為に宿舎を出たというのはすぐに広まったと見るべきだ。
「ね、今日はどうする? 食事はあたしが作ろうか?」
「無理するなよ」
「何よ、身体はもう大丈夫だって言ってるでしょ」
「違う。お前の料理の腕を考えてだな」
「へぇ、そんな事言うんだ。なら、あたしの愛情がたっぷりと込められた料理を楽しみにしているといいわ」
そんな風に話ながら、俺とシェリルは電車を乗り継ぎマンションへと帰るのだった。
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