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転生とらぶる
マクロスF
0757話
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で大体の話は分かったのだろう。一瞬何かを言いたそうに口籠もるが、小さく溜息を吐いて言葉を呑み込む。

「色々と言いたい事はあるけど……でも、ランカちゃんのヒーローはアクセルじゃないものね。ここであたしがアクセルに何かを言ったとしても、それは自己満足でしか無いわ。それこそ、病気で碌に動けないあたしの身の上ではね」
「別に、お前が何を言ってもいいだろ。お前はランカの友達なんだから、奴等を止められなかった責任は俺にある」
「ふふっ、馬鹿ね。それこそアクセルがランカちゃんの恋人なら幾らでも責めて上げるけど、違うでしょ? アクセルはあたしの恋人でしょ?」

 ベッドの横に座った俺の頬にそっと手を伸ばしてくるシェリル。
 シェリルが俺の頬を、俺がシェリルの頬へと手を伸ばしていると……

「ん、ゴホン。その、だね。出来ればそういう2人の世界を作るような行為は自分達の家でやってくれないか。ここは医務室であって、イチャイチャする場所ではないのでな」

 唐突に少し離れた場所で書類を見ていた医者がそう告げてくる。
 いやまぁ、確かにそれはそうだけどな。
 医者の言葉で我に返ったのだろう。シェリルも頬を薄らと赤く染めながらベッドから立ち上がる。

「そ、それもそうね。ここでやるべき事じゃなかったわ。……アクセル、今日はどうするの? もう家に戻ってもいいの?」
「ああ。報告書に関しては家でも書けるしな。無粋なお邪魔虫も、もう湧いて出て来る事は無いだろう」
「だといいけどね。あたしとしても、家の周りに妙な人達がいると色々と困るし」

 苦笑を浮かべつつ、服の上着を着て軽く身だしなみを整えて外出の用意を調える。
 個人的には家に戻るだけなんだから、そこまでする必要は無いと思うんだけどな。……いや、ここで口を出せば色々と言われるだろうから口には出さないけど。

「さ、行きましょ」
「……了解」

 言葉と共に腕を組んできたシェリルに小さく苦笑を浮かべ、そのまま医務室を出て行くが……どう考えても場違いだよな。ここが繁華街とかだったりしたら普通にデートの光景に見えるんだろうが。

「一応影のゲートで戻る事も出来るけど、どうする?」
「そう、ね。魔法を使ったりしたら色々と面倒な事になりそうだし、大人しく普通に向かいましょ」
「けど、身体の方はいいのか?」
「もう大丈夫よ。そもそも、あたし達の家で寝ていただけで大分良くなってたんだから。S.M.Sで寝ていたのだって念の為でしょ。……あたし達の家、か」

 しみじみと、幸せを噛み締めるようにして呟くシェリル。

「どうしたんだ?」
「いえ、別に何でも無いわ。ただ、こうして自分の帰るべき場所がしっかりとあるって言うのがちょっと嬉しくなっただけよ」
「……そうだな」

 以前に
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