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転生とらぶる
マクロスF
0757話
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扉が開いてジェフリーが姿を現す。他にもキャサリンを始めとしたブリッジクルーも同様だ。

「諸君、今回の戦闘はご苦労だった。目的でもあったグレイス・オコナーとレオン・三島を始めとする逃亡犯に、連れ去られたランカ・リー嬢を確保する事が出来無かったのは残念だった。これは新統合軍の失態でもあるが、同時に我々の失態でもある。よって、次の機会があったら必ず目標を達成して貰いたい。現在、グラス大統領が新統合軍や地球政府へと連絡を入れている。これで連中は逃げる場所が無くなるだろう」

 ジェフリーの言葉に思わず安堵の息を洩らす者がいるが……さて、どうだろうな。俺の予想が正しければ、恐らくはギャラクシー船団が壊滅したというのはブラフであり、どこかに潜んでいる筈だ。それを考えれば、グレイスが補給やら何やらの問題で困るという事は無い筈。奴等をどうにかするのなら、どこかに潜んでいるだろうギャラクシー船団を見つけ出し、その大本を叩かなければならない。

「また、あのシャトルが逃亡した先についても、現在新統合軍が全力を挙げて捜査中だ。フロンティア政府の方でもレオン・三島の住居等を捜索して手掛かりを探している。諸君の中には連れ去られたランカ・リー嬢と親しい者もいるだろう。だが、今は我慢をして欲しい。そしてどこに潜んでいるのかを見つけたら、その時こそ全力を持って奪還をしてくれたまえ」

 静かに、こちらの心に染み渡るかのように話すジェフリーの声を聞き、オズマやアルトの表情が若干ではあるが力の抜けたものになる。
 この辺はさすがと言うべき年の功だな。
 その後は軽い諸注意を済ませ、取りあえず解散となってそれぞれが自分の用事を済ませるべく散っていく。
 そんな中、俺もブリーフィングルームを出ようとしたところでルカに声を掛けられた。

「アクセル君、明日ですけどちょっといいですか? 本来なら今日やる筈だった機体の最終調整をやりたいんですけど」
「ああ、なるほど。分かった。L.A.Iでいいか?」
「はい。今日この後に機体を1度L.A.Iの方に持っていくので、明日の午前中にでも今日と同じように来て貰えれば」
「分かった、明日だな。今日乗った限りでは、この前よりは大分使いやすくなっていたぞ。その調子で調整を頼む」
「はい!」

 俺の言葉に嬉しそうな笑みを浮かべるルカをそのままに、改めて医務室へと向かう。
 結局シェリルを医務室に置いたままだったしな。
 怒って……はさすがにいないと思うが。いや、ランカを助けられなかったと知れば間違い無く怒るだろうな。
 そんな風に思いつつ医務室へと入ると……

「アクセル、戻って来たのね。……ランカちゃんは?」

 ベッドから上半身を起こしながらシェリルがそう尋ねてくるが、俺には首を横に振る事しか出来無かった。それ
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