マクロスF
0757話
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なく、こっちを巻き込むためのトラップとして爆破するだと?』
「それだけじゃないな。多少ではあっても向こうと行動を共にしたんだ。本人達にはさして重要じゃ無くても、何らかの情報を持っている可能性もあった。それをこっちに渡すのを避けたかったというのもあるんだろうな」
忌々しげに舌打ちしながら呟くオズマへとそう声を掛ける。
にしても、今回は思い切りしてやられたな。自分で言っておいて何だが、向こうがこうもあっさりと部下を切り捨てるとは思わなかった。……いや、その為のアルカトラズの囚人達か。ただ、囚人達にしても自分達をこうもあっさりと切り捨てる奴に従うとは思えないんだけどな。その辺はどうしているのか。
『ちっ、これ以上ここにいてもしょうがない。幸い、新統合軍のダメージを受けた機体は向こうで回収してくれたようだ。俺達は一旦マクロス・クォーターへ戻って善後策を練るぞ。……ランカ、待ってろよ。絶対に助け出してやる。何があってもだ』
自らに決意をするかのように呟くオズマの声を聞きつつ、俺達はその指示通りにマクロス・クォーターへと戻るのだった。
マクロス・クォーターへと戻ってブリーフィングルームへと集められた俺達は、そこで艦長のジェフリーが来るのを待っていた。
ただし、ブリーフィングルーム内の雰囲気は暗い。オズマとアルトがそれぞれランカを守れなかった、あるいは助けられなかった事で自分を責めているし、普段ならそんな2人を相手に軽い口調で気分転換させる役目のミハエルも口を出せずにいる。
ルカもルカで、ランカの友人で自分の想い人でもあるナナセとかいう少女の事を思い出しているのだろう。まるで意識を逸らすかのようにコンピュータでデュランダルを含む情報の整理をしている。
クランはミハエルに声を掛けられず、部下2人と話をしながらたまにチラチラと視線を向けているのみだ。
……つくづくあの2人は厄介極まりない真似をしてくれたな。特にランカを連れ去ったというのはオズマとアルトの2人に対するものと同様……いや、それ以上に対バジュラを考えると手痛い。
くそっ、これは本気でフロンティア船団ごとホワイトスターに退避する事を考えた方がいいのか? ……そうだな、最悪ネギま世界の火星に移住させるというのを奥の手として用意しておいた方がいいだろう。
ただ、それにも色々と問題はある。火星に移住すると言っても、並行世界に転移するのを良しとするのを拒否するような奴も当然それなりに出て来るのは間違い無い。そういう奴等をどうするかという問題だ。
まさか、バジュラに狙われているこのフロンティア船団に置き去りにする訳にもいかないしな。出来ればマクロス世界で移住可能な惑星を見つけるのがベストなんだが。
そんな風に思っていると、ブリーフィングルームの
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