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仮想空間の歌う少年
15ーsnowdropの変化
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かるとすぐに下ろした。
そしてシノンはため息をつき、

「まったくスノーは…狙撃できると思ったのに…まあ、さっきのサテライト・スキャンでらしき人が来てるからもしかしてと思ったけどね。」

今回のこの大会。範囲が10km以上あるため、15分毎にサテライト・スキャン…もとい全プレーヤーの場所確認ができるのだが。
さっき見た中では僕とシノン。そしてさっきヘッドショットした相手だけだった。
…?

「ふーん…??シノン??」
「え…?」

僕はいきなり飛び出してきた人影からシノンを守る様に庇う様に抱える。そしてワルサーを飛び出した人影に向けるが…。
…速い??そいつはあっと言う間に詰め寄ると…。
僕の首元には光剣が光っていた。
…うん?光剣?

「て、なんだ。キリトじゃん。」
「…なんだスノーか。」

目の前にいたのは男の娘? (と詩乃が言ってた。)キリトがいた。
僕はワルサーをしまい。そしてキリトも光剣をしまう。

「なあ…スノー。」
「なーに?」

キリトは僕の方から目を逸らすと。

「…お邪魔かな?」
「ん?」
「…。」

腕の重みに気付くと僕は…
シノンをお姫様だっこしていた。…シノンも少し顔が赤い。

「えーと…。」
「本当はこのままがいいけど我慢するわ…」

そう言って残念そうにシノンが腕から降りる。

「僕もこのままが良かったな〜!」
「…。なんなんだこの2人は…」

キリト。それは君に言われたくないな。
そんな事を思いながらもシノンがサテライト・スキャンをどう回避したかを聞いている。
そしてキリトがやったことは予想の斜め上を行くものだった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「川を潜ってきた??」

僕もサテライト・スキャンを見てたけど。事前に待ち合わせしていた。僕とシノン以外に人影がいなかった。 (来た敵はry)
そんな中キリトはなんと川を潜ってここの近くに来たらしい。
つまり川を潜っていけばサテライト・スキャンは回避できるみたいだ。
だからって川を潜るか??…木登りはノーカウント。

「へえー。」
「それより…スノー…あれ。」

キリトが指差す遠くに。
…この前強襲を共にしたダインがいた。僕はにこやかな…私情を含みながら。
まあ、昨日の友は今日の敵って言うもんね!…言わないか。

「シノン。やれる?」
「余裕。」

シノンも撃つ気だったようで狙撃体制に入っている。

「待て!…もう1人いる。」

キリトの声でダインの方を見ると死銃候補の1人ペイルライダーがいた。

「果たして彼が死銃なのか…見ものだね?…シノン。もう少し撃つの待ってくれない?」
「分かったわ。」


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