第六話
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「ここが永遠亭か?」
「はい!」
「ウサギだらけだな…人型の」
「永琳はどこにいる?」
俺は目の前にいたウサギの少女に声をかける…が逃げれてしまった。
俺なんかしたか?
「多分輝夜さんのとこじゃないですかねぇ?」
「じゃあ行こう」
と言ったが目の前に見知った姿の女性がいた。
「永琳…」
「まさか…あなたは…刹那?」
「お邪魔でしょうか?」
「久し振りだな…」
俺は危ない足取りで永琳へと近づく。
「刹那…」
パン!
俺は気付けば永琳に平手を食らわされていた。
「済まなかった…だが命令は守ったぞ…生きてる」
「なにが…済まなかった、よ…ほんとに心配したのだから…」
私はあの日からずっと何かわからない喪失感を感じていた…。でも今分かったわ…私は…刹那が好きなのね…。
「本当に済まなかった…」
そう言いながら俺は前のめりに倒れそうになるが………永琳が抱きとめてくれた。
「ありがとう…俺はてっきり永琳はもういないものだと…」
「私はここにいるじゃない…」
「あぁ…よかった…本当によかった…」
そう言った俺はそのまんま膝を折り永琳を抱きしめた。
永琳も膝をつき少し驚いたが抱きしめ返してくれた。
「あややや…私は完全に蚊帳の外じゃないですか…」
少し羨ましそうに永琳を見つめながらそう思う文だった。
じょじょに溜まったものが出てくる…。すると勝手に…目に涙が溜まり永琳をさらに強く抱きしめる。
「本当によかった…で?なんで生きてんだ?」
やっと永琳を離す。なにやら残念がる永琳が見えたが…。
「それは長くなるけど?あなたこそなんで?」
「俺の寿命は永遠に近い…だからだよ」
「なら私も一緒よ?」
「そうか…」
安心したからか動かない体に鞭を打ってきたからか睡魔が襲ってきた…。
「永琳…す………だ…」
「え?」
俺はそのまま倒れ眠ってしまった…。
「さっきなんて言ったのかしら?」
「さぁ?」
それを知るのは彼自身…。
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