東方
共産主義という名の妖怪
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力を得て、やっと日常生活を送れるようになった
のだ。
100年以上かかったが、嬉しそうに笑うフランをみて、彼女は幸せだった。
フランドールも、常に自分に味方してくれた優しい姉を心から愛していた。
というか、愛しすぎていた。
レミリアの失くしたぱんつが、フランドールの部屋から大量に見つかったり。
配下のKGB職員に命じて、四六時中レミリアの盗撮と盗聴をさせていたり。
部屋の壁という壁にレミリアの盗撮写真を貼っていたり。
レミリアを批判した人間や妖怪を、ルビヤンカの地下に送って拷問したり。
どうもてもヤンデレです。本当にありがとうございました。
ちなみに、ブラはなかった。理由は(察し)。
当のレミリアは、前世でヤンデレ好きだったために、意外とこの状況を楽しんでいた。
フランドールの行動を咎めるどころか、愛なら仕方ないね、といって周囲を呆れさせている。
誰もが認める仲良し姉妹だった。
それでも、レミリアにも悩みはある。
前世は男だった。だから、男と付き合う気は毛頭ない。
じゃあ、女は?というと、ありかも知れない。
が、相手が妹というのはNGだ。近親趣味はない。
フランドールの性的なアプローチとの戦いは、まだまだ続きそうだった。
「あっという間でした。偉大なるソ連を建国してからは、もう無我夢中で」
「ふふふ、まさかここまで大きくなるとは思ってなかったけれどね」
しみじみと昔話に花を咲かす。
仕事の疲れが癒されるのを感じながら、自分の選択は間違っていなかったと再認識した。
その最中、水を差すような言葉が耳に入ってきた。
「あと、世界革命までもうすぐですね!」
「あー、同士フラン?別に、私はいまのままで満足しているわ」
「お姉さまは優しすぎます。資本主義の豚どもや、資本主義に魂を売った修正主義者という悪魔どもを粛清し、革命を輸出することで、いまこそ万国のプロレタリアートの楽園を作るべきです!世界の全てはお姉さまの前にひれ伏し、真の救済を得るのです!世界は全てお姉さまのもの。お姉さまが何をしようと誰が咎められるでしょうか」
思わず頭を抱えそうになった。
あくまでも、共産趣味者だったレミリアは、共産主義に幻想を抱いていない。
しかし、さすが史実で世界を二分した麻薬のような思想だけあって、共産主義に傾倒するものは多かった。
このソ連という共産主義によって栄えた大国があるのだから、無理もない。
無理もないが、妹が共産主義にここまで傾倒するとは、予想外だった。
KGB長官として辣腕をふるう彼女は、過激派の元締めになってしまったのだ。
さらに、史実のスターリンやレーニンのようにレミ
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