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仮面ライダーディケイド 〜覇者の帝具〜
救済
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「グハハハハハハハハハ!
オラァ!もっと泣けやぁ!
大臣様に逆らう奴はこうなるんだ!」
「イヤァァァァァァァァ!」

ここは、帝都の端にある拷問場
ここでは大臣に歯向かった者等が
拷問を受ける場所であった

「ほらほらほら!
どうだ!馬鹿共め!
最初っから変な事しなければ良かったのによ!」

拷問官達は
楽しそうに道具を使って拷問をする

「ヒヒヒヒヒヒ…
どうだ!これがエスデス様仕込みの
拷問だ!」

大きな釜の前に立った男が言う

「エスデス様と言えばよ、
聞いたか?昨日の夜の事」
「ん?ああ…
確か襲撃されて全滅だって話だろ?」
「そうそう
しかも噂によればやったのは一人らしい」
「マジかよ
そんな奴、俺らならすぐ殺されるな」
「だったら逃げればいいだろ」

そんな会話をしている男達を
背後から見つめている人物がいた

「だな…ん?」

一人が振り向く

「なあ…あそこにいるの誰だ?」
「あ?…さあな
格好を見た感じ
俺らと同じ感じじゃないようだが…」

そして男達は顔を見合わせて
ニヤッと笑う

「もし一般人なら…適当に理由をつけて
拷問するか」
「いいなそれ…いこう」

男達は得体のしれない何者かに
近づいた

「おい、お前
何者だ?」
「…お前らに教えても意味はない」

そう答えた男の顔は
フードで隠れていてよく見えなかったが
目がギラリと光り、こちらを
睨んでから背後の釜を見たのはわかった

「おいおい…おめえ、
不法侵入だぞこれ
現行犯であそこに連れてってやる」

男の腕を掴むが
すぐに振り払われる

すると男はフードの中から
懐中時計を取り出した
ローマ数字が書いてある
男はそれを掲げた
裏には龍の顔が掘ってあり、
目の部分に赤いクリスタルが
はめ込まれている

「…?なんだそれ」

すると男は時計についているスイッチのようなものを押した

【エンペラー】

老人のようだが、威厳のある声が聞こえた

「なんだ、今の声…」

「さあ、ショーの開演時間だ」

そう言うと、男は懐中時計を手から離した
時計が落ちていく
だが、腰のあたりで落下が止まった
そして、男の腰についているベルトの窪みに
龍の面を外側にしてはまった
両目のクリスタルが光る

拷問官達は唖然としてそれを見つめていた

腰のあたりから
回転しながら
1〜12のローマ数字が現れる
それが静止すると1から順に
男の体へと向かっていく
そして、男の体が光に包まれ…
次の瞬間には鎧のようなものをつけていた

「ま、まさか…
お前昨日の夜に…」

拷問官が気づいた時には遅か
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